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ただの文章

私はチョコレートが好きだ。板チョコ1枚をデザートにすることもあるし、バレンタインの時期には製菓用の塊を齧ったりする。わざわざ溶かしてボウルからスプーンで掬って食べるのも好き。
昨日はコアントローが入ったチョコレートを買った。

「もちろん、きみの好きなコアントロー味さ」
コアントロー味!私はすっかりうれしくなった。

この文章でしか見たことがないコアントローという文字を輸入食品スーパーで見つけてしまったのだ。
というか!
君が、きみだったり、句点ではなくエクスクラメーションマークを入れたり、嬉しいを、うれしいと書いたり、なんというか!ステキだ!江國香織のこういうところが私を惹いていく。
話が逸れてしまった。

私は昨日コアントローのチョコレートを買った。
耽美……
相変わらずバリバリ食べたいのに変わりはないが、それをさせない上品さがある。ゆっくり、だけどやっぱり全て食べてしまいたい。
しかし最近の私はなぜか独り占めできないのだ。
自分で買ったのに、すごく美味しいのに、板チョコより高いのに、私は好きな人に分けたくなってしまう。
唐揚げ定食の唐揚げを、ケーキの三角の先を、雪見だいふくは2つ入りなのに1つを、あげてしまう。

高校生のとき、好きな先生がいた。
(これは黒歴史なので過去の恋愛から除外している。)
入学式の日、多分一目惚れってやつをした。
高身長細身メガネ暗め国語教師。当時28歳。
好きというか、憧れ、というか、なりたかった。
入学してすぐの進路アンケートに音楽の専門学校に行く。とか適当に書いてしまったので、受験に必要ないということで、習熟度別に分けられる国語の授業は、1番下のクラスに入れられてしまった。その先生は1番上のクラス。
そのとき担当になった先生に、次のテストいい成績だったらやっぱり上のクラスに行きたいです。と言い、無事に入ることができた。
総合学科の高校だったので大学受験をするひとはめずらしかった、特に国公立。そんな子達が集まる上のクラスに入ってしまった。
さて、授業。教卓には好きな先生。
目立つには…まずは服装である。
私は個性的な服を着るようになった。私服の高校だったので自由に服を選んだ。和服の日もあれば、レトロなワンピースの日もあったし、セットアップを着ていくこともあった。先生の身長は180センチあったので、私も180センチになりたくて厚底を履くようになった。
でもそれだけじゃ先生は私をみない
…そういえば成績1位が1番目立つじゃん、、
私は頭が良くなかったので、本当に勉強をした。
休み時間でも家でも古典のテキストを開いていた。漢字の小テストは、範囲をすべて暗記してからやるので満点だった。成績は上がった。私立文系のエースだねぇ、と先生たちに言われた。(英語もそこそこできた)
しかし、授業中は頬杖をして外を見ていた。目の前に先生がいるのに全然目を合わせず、ぼーっとしていた(フリをしていた。本当はめちゃくちゃ必死に授業を聞いていた)。私はそこそこきもい。
私は成績アップのために高1のときからセンター試験の問題を解いていた。わからないところは、昼休みに先生のところへ聞きに行った。
化粧や髪型を整え、職員室をあける。
恥ずかしくて必要以上は話せない。先生が教えてくれている間、私は先生の机の上を見渡す。いつものマグカップ、、あった!お昼ご飯!今日は購買のパンだ…
終わると私は購買へ行って同じパンを買う。
この味を食べてたんだ〜、今私も食べた!!

長くなったが、好きな人と同じ味を食べたい、もしくは食べさせたい、私の原点である。

実は私は食事が好きではない。
(好きな食べ物はある。偏食家で3食お菓子にすることもよくある。夏なら箱のアイスを主食にして1日で食べ切る。)
一番の理由は摂食障害を経験したからである。拒食症、過食嘔吐。摂食障害による歪んだままの認知。
今は自分でコントロールできるようになったが、食事は苦手だ。義務で食べている。
でも誰かとたべるご飯は本当に好きだ!楽しかったときの食事だけ私の血や肉となってくれたらいいのに!
私は好きなひとと好きなものを食べるのが好き。
なので明日、好きなひとにコアントローのチョコレートを分けてあげるのだ。
すてきでしょ?

「ライスには塩を!」
無理に翻訳するなら「自由万歳」。

あ〜薬を飲んだあとなので文章が変かもしれない

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