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君たちはもっと文鳥の素晴らしさを知るべきだ

文鳥教が日本列島を席巻する! 文鳥を崇めよ!!


ウチ来る? モチモチの小鳥がいるけど……。

いちご大福かな〜? 違うよ、文鳥だよ!

この……お腹のポヨみを手に入れたいと思いませんか……? OK、今すぐ小鳥店に走れ!

というわけで、文鳥の話をします。私は半年ほど前から、白文鳥のふみ子と一緒に暮らしています。私にとっては初めての小鳥です。

馴染みのある人もそれほど多くないと思うので、文鳥がどんな小鳥なのかについて、簡単に触れておきます。文鳥は犬や猫ほどメジャーではありませんが、爬虫類ほどペットとして少数派ではなく、セキセイインコなどと並んでそこそこ広く愛好されている存在です。大きさ的にはスズメをほんの少しスリムにしたような感じで、慣れれば手乗りになります。写真のとおり、うちの子は真っ白な白文鳥ですが、黒・白・グレーに紅色のくちばしのカラーリングをした桜文鳥も一般的です。「ピッ!」という小鳥らしい声で鳴いて、男の子であれば綺麗な歌声も聞かせてくれます。

私がモチモチ怪獣のふみ子と一緒に暮らし始めて、家に帰れば文鳥が待っているということが当たり前になった頃、ふと「家の中に小鳥がいるってよく考えたら面白いな」と気づいて、妙におかしく感じたことがあります。家に小鳥がいる生活というのは、意外と想像しにくい気がするので、私たちの暮らしがどんなものかということを少しだけ明らかにしてみましょう。

鳥と暮らすことについてのあれこれ

自慢のシュッとしたフォルム

小鳥は基本的にケージの中で暮らします。カゴのことですね。これは何もカゴに閉じ込めているわけではなくて、ケージというのは鳥にとって安心できる「おうち」になります。ケージから出して遊ぶことは「放鳥」と呼ばれていて、私は平日も基本的に在宅しているので、お昼と夕方に30分ずつ放鳥して一緒に遊んであげています。遊んであげているというか、私が遊んでもらっています。

文鳥が人間を食べるということはよく知られています。ささくれを無慈悲にむしられるというのは、文鳥と一緒に暮らしている人にとってはあるあるな話ですね。うちのふみ子は、私の髪の毛をかじって遊ぶのが好きなので、私はよくベッドに寝転がって、頭の近くで遊ばせてあげています。メガネをかじるのも好きで、隙あらば人間の目玉を食べようとします。そろそろ「人間の目玉を突いてはいけない」というルールを覚えてほしいのですが、全然覚えてくれなくて困っています。

文鳥は戦闘民族なので、目の前にあるものとよく闘います。キャルルニョロニョロと呼ばれている行動があって、キャルルというのは、文鳥が怒ったり威嚇したりするときに口を開けて発する「キャルルルル……」という声のことです。ニョロニョロというのは、この威嚇するときに文字どおり首をニョロニョロさせることを指しています。文鳥にとってキレるということは挨拶と同じくらい日常的なものなので、大好きな人間相手であっても、目の前でちょっと不意に手が動いたりして驚いたときには普通にします。ニョロニョロは見た目としてかなり面白いです。(参考リンク:YouTubeの検索結果「文鳥 ニョロニョロ」)

地面に定住しないという性質を持っている小鳥は、犬や猫と違ってトイレの場所が決まっていません。文鳥はファンシーな小鳥ですが、ときどきその辺にうんちょすを落としていくので、注意が必要です(アイドルはうんちょすをしないそうですが……小鳥はアイドルなのにおかしいね……)。まあ、別にこれは野菜と穀物が消化されただけのものなので、普通にティッシュで片付ければ、特に汚れが気になるようなものではないです。

ペットとしての扱いの難易度やコストについては、さほど高くないほうだと思います。一般的な小鳥店では、文鳥の販売価格は数千円です(この尊い存在が? 嘘でしょう?)。ケージやその他のこまごました道具も、数千円の範囲内で手に入ります。鳥用のご飯も好きな葉物野菜も、そんなに高いものではないです。寒さが苦手なので、少し保温に注意といったことはありますが、小鳥用のヒーターと普通のお部屋の暖房があれば、そこまでシビアな温度管理は必要ありません。ケージ周りの掃除なども、週末にちょちょいとやってしまえる程度です。

たぶん鳥好きの人しか知らないことだと思いますが、鳥というのは意外と寂しがります。外で気ままに飛んでいる姿を見ると、寂しがっているところというのはイメージしにくいですが、よく考えればスズメやハトでも群れになっていることが多いですよね。特に家の中に一羽だけで、仲間の鳥がいないような場合、放鳥などで人がしっかり遊んであげることが大切です。動物と暮らすというのは命を預かることなので、安全や健康についての知識を学んで、普段から気を遣うのはもちろんのことですが、こうした鳥の幸せについても考えてあげる必要があるんですね。

文鳥のフワフワには愛が詰まっている

人間の手の中が好き

文鳥の素晴らしさを説明しようと思ったのですが、「文鳥が尊いのは自明じゃないか……美術館のすべての作品に詳細な解説が必要か?」という感情になりました。今回載せた写真と、小鳥との暮らしについての説明で、なんとなく雰囲気が伝わっているといいなと思います。

私は以前、ブログに「愛が知りたければ動物と暮らせばいい (2023.10.17)」という記事を書きました。ずっと感じてきたことなのですが、動物と暮らすというのは単純に楽しいとかかわいい、癒されるといった感覚を超えて、愛というものの存在について、何か重大なものを示唆するように思います。

私がふみ子と暮らすようになってから、毎日のルーチンとして行なっているのが、消灯後の寝かしつけです。毎晩寝る前に手のひらに乗せて、頭を撫でてあげています。昼間は元気に暴れ回っているふみ子ですが、寝かしつけのときには完全に安心し切った様子で、そのまま10分くらいじっとしています。手のひらの上でお餅のように溶けている小鳥から、確かなぬくもりが伝わってくるのを感じているとき、私はふみ子をお迎えしてよかったと感じます。

さて、最後に私のSNSのアカウントを載せておきたいと思います。これらは元々、私が物書きとして「大変な人生をどう前向きに生きるか」的な話をネット上に書いていることを発信するための手段だったのですが、それだけだと堅苦しいので、ふみ子が楽しく人間を襲っている写真などもときどきアップしています。

文鳥教は信仰の自由を尊重しているので、かわいさの暴力を見せつける以外は特に勧誘などは行なっていません。仲間に入りたい方はいつでも歓迎します。モフモフの神があなたを導くでしょう……。

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