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12月最終週の投稿作品の振り返り

 今週は2作品を投稿しました。


■ 『それぞれの場所』

 お題は「ルールを知らないオーナメント」でした。時季的にクリスマスツリーがテーマになるでしょうから、どうやってオリジナリティを出そうか悩みました。クリスマスツリー以外でいくのも勝負を避けている気がしましたし。

 そんなことを言ってますが12月26日に投稿しているので、なんだかなぁという感じですよね。お題が出てからすぐに書ける人は本当にすごいと思います。

 この話は、”ツリーのてっぺんは「スター君」の場所”という暗黙のルールを知らない「雪綿」が騒ぎを起こすという話にしました。でもこれも別に大したことがないと言いますか、まあこういう展開になるだろうなという感じです。ハッキリ言ってベタな展開だと思います。

 そこでオチでとにかく何とかしようと考えました。どんな落とし方をしたかは読んでいただけると嬉しいです。これを書いている時点ではどの作品とも被っていないようなので、独自性は出せたのかなと思ってますね。

 1点留意したのは「ルールを知らない」と自分で言ってしまうと「いや、ルール知っとるがな」となる点ですね。その言葉を使わずに題意を伝えられるように雪綿にはすっ呆けさせました。

 振り返ってみて、展開はベタでもいいかもなと。その方が読みやすい。その代わりにオチでしっかりとひっくり返せないと世紀の凡作になってしまいますが。

 逆に考えると良いオチが思いついたなら、ベタな展開でスーっと読み手を引き込んだ方が印象に残りやすい作品になるのではと思いました。起承転結すべてで奇をてらう必要はないんじゃないか。読んでいても疲れますしね。これからは程よく力の抜けた書き方も身につけていきたいです。


■ 『持続可能な関係性』

 お題は「プールの紅トーナメント」ですね。つい先ほど力の抜けた書き方を身につけたいと申しましたが、これはガチガチに肩に力が入っています。僕は何の説明もなく、「プール」「紅」「トーナメント」といったキーワードをただ出しただけ、ということにならないにしようと心がけています。

 なぜプールで紅トーナメントなるものが開催されたのか。その理由をちゃんと説明をしないと、頭に「?」マークを浮かべたままの読み手を放り投げることになると思うからです。

 そんな感じで、理由を説明しながら物語も進めていこうとした結果、ガチガチに力の入った文章になってしまいました。色々と整合性も取りたくて説明がだいぶ固い感じになったり、文字数を消費したりしました。

 でも、その過程が楽しいですよね、毎週ショートショートnoteは。珍妙なお題の題意に沿った物語を410字に収めて展開する。毎週、「どうしてやろうか。」と頭の中をグルグルと回転させるのが癖になってきましたね。

 さて、この話ではドラキュラ伯爵がその身が滅ぶ間際に「人間の血じゃなくていい。せめて赤い色の液体にまみれて死にたい。」 という淡く儚い思いを持っている、ということにしました。次に、「トーナメント」を開催して競わせることで最高の死に場所を選ぼうとしている、と。

 こんな感じで「プール」「紅」「トーナメント」というキーワードにそれぞれ意味を持たせたつもりです。それとは別に、期限切れの輸血パックを有効活用したところからSDGsを捻じ込んで、タイトルも『持続可能な関係性』にして物語を完成させました。最近、隙あらば時事的な要素を含ませることにハマっています。

 読み返してみると、ドラキュラ伯爵が主語の文とストーリーテラーの語りの文の整理ができていなくて、そこが読みづらくなっています。そこは反省点ですね。推敲をもっとしっかりしようと思います。

 コメントで「逮捕されてからSDGsまでのジェットコースターのような展開が…」と仰っていただけたので、アイディアの発想は良かったんじゃないでしょうか。そこは自信に変えて、来年も挑んでいきたいですね。

おしまい。


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 サムネイルは「ぱくたそ」さんのフリー素材を使用しました。


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