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温泉界の非常識、有馬温泉の謎そのー3(有馬の温泉から原爆!)

第二次世界大戦中、有馬の温泉で原爆を作る研究がされていた!って某大手新聞に掲載されたことがあった。びっくりして西村進先生に「ほんま!?」て聞いたことがある。原爆をつくる際に必要な計測機器を使用して有馬の温泉の成分を分析していたというのが事実で、新聞社の早とちりだそうだ。きっと記者は大目玉を食らっただろうと思います。

でも第二次世界大戦時、日本も原爆を作る研究をしていたのは事実で、その計測機器を使用して何をしていたのか?

https://news.yahoo.co.jp/articles/ca890afbd1eb98073cff088982e911e80f285639
※上記は日本の原爆研究です。興味のある人はご覧ください。

有馬に「泉の科学」という碑が建っています。(私有地なので、場所をお知らせしない事をお許しください。)

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この碑の裏側を見ると人の名前が記載されています。

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これらの人々は大戦時、日本を代表する理学学者の先生たちの名前です。
先生たちは有馬に集められて有馬の温泉からリチウムを取り出す研究をしていました。

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1年間の湧出する有馬の温泉から、当時日本が輸入していたリチウムの総量が得られると言われていた。

当時の温泉は現在の様に掘削をしていないので湯量は少なかったし、成分も薄かったと思います。ちなみに掘削は昭和22年に神戸市と合併して昭和23年から30年にかけて現在の有馬の主要泉源が掘削されたのです。

リチウムというと携帯電話の電池はリチウム電池です。しかし大戦時に携帯電話はなかったでしょう。何のためにリチウムが必要だったか!?

リチウムは世界大戦中は航空機用の耐熱グリースとしての需要と、鉄と混ぜると硬くなるというので武器弾薬の製造に欠かせないものだったそうです。

※写真は有馬温泉から車で約1時間、加西市にある鶉野飛行場後で公開されている実物大の紫電改です。

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第二次世界大戦ぐらいから使われ始めたリチウムは、アメリカとソ連の冷戦時代には水素爆弾製造を作る為に需要が増しました。

2000年ぐらいから携帯電話などに使用されるリチウム電池としての需要が増加して来たきたのはご存じの通り。

現在、リチウムは海水から製造されているそうです。

有馬に集められた研究者の基礎研究が活かされたのかな?機会があったら調べてみたい。

リチウムは躁鬱病の薬にも使用されています。有馬の温泉に浸かると気分が落ち着きリラックスするのは、その作用かもしれません(笑い)

いずれにしても有馬の温泉は地球の内部、上部マントルの成分を含んだ湯なのです。多くの温泉、火山性の温泉と全く違う温泉なのです。




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