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コロナ感染症対策 ローテク多機能テーブルづくり

三蜜を避ける為にレストランのテーブルを間引いたら殺風景になってしまった。そこで一からテーブルをつくる事にした。
“ローテク多機能テーブルづくり”(そのー2)

宿屋とは「や! どや!?」って言えるのが宿屋だと思っている。つまり訪れる人に良い意味で驚いてもらう事が宿命だと思っている。コロナ感染症対策でテーブルをつくる事にした。その過程を書く事で“つくる”って言う事の大切さを伝えたいと思う。

うちの料理をサービスする上で一人当たり80㎝×40㎝のスペースが必要だと導き出した。その理由については別の機会に書こうと思っている。

そして対面で食べるのに20㎝の間が欲しい。その場所に花を飾ったり、鍋を置いたりしたい。実際 座って確認したけど、20㎝より間が大きいと手が届かない。だから必要最低の距離が20㎝だと思うねん。

そうすると40㎝+40㎝+20㎝で100㎝という事になる。

ソーシャルディスタンスを考えても100㎝空いていると良いんじゃないかな?

2m開けるというのは食事する上であり得ない。

じゃ横80㎝、縦100㎝のテーブルを探しても市販のテーブルの縦は最大でも90㎝。そりゃそうだろう板の規格から考えると縦100㎝のテーブルをつくっても割高になり売れないだろうと思う。

では横100㎝、縦80㎝のテーブルを探したら良いやん!という事で見つける事は見つけたが、板目が縦になってしまうし、もう一つ案があってやっぱりつくる事にした。

コロナ対策で「換気をする事」をやかましく言われている。うち所は風通しが良いので換気は十分なのだが、冬場足元が冷えるとよく言われる。いつか扉を付けて閉めようかとも考えていたが、そのままで足元を温める方が良いと考えた。つまりテーブルを炬燵にしたら良いのだ!

炬燵のヒーターをテーブルの天板の裏側に取り付け、テーブルの周りにスカートの様に布団を取り付けられる構造にする。

殺菌消毒の事も考えてテーブルクロスを掛けるようにすると、天板の木は安物でも良い。しかし脚はちゃんとした木にしたい。

以上の条件を付けて2021年3月末か4月のはじめに家具作家にオーダーを出した。

ローテク多機能テーブルとは

炬燵のヒーターユニットをネットで探せば6000円ぐらいで見つかるが・・・消費電力が最大1300wとして8台入れるとすると、電気工事をしなければならない。そして配線の事も考えてコンセントを増やす・・・

そこで“まめたん”の炬燵ユニットを付ける事にした。大阪に会社があったので問い合わせをすると「近々に炬燵は製造を中止するので・・・」と売る気のない返事が返って来た。同じ事なら近くの会社のものをと考えたが結局東京の会社の製品を購入し、家具作家の基に直送してもらった。

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そして納品の際に炬燵ユニットを取り付けたのだが、天板に少しでも熱が伝わらないように細かい配慮を施してくれている。

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こうして出来上がったのだけど、天板の板目はどうしても縦になってしまったという。でもテーブルクロスを掛けるから天板は普通は見えない。

こうして縦長のテーブルが出来たので、次はどの様なテーブルクロスをつくるか!?

そして布団をどのように取りつけるか!?

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