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第29回:コミケを終えて。その先の世界へ

コミックマーケットC102の2日目となる2023年8月13日も、前日同様に早朝から現地入りする。

1日目を経験したことで小慣れたところもあれば、小さなトラブルもあったのだが、無事準備も完了して開場を待つことに。前日は飲むあんこの個数制限をしていなかったこともあり、まとめ買いをしていただける方もいれば買えなかった方も出てきてしまったので、1種類につき1個までという個数制限をさせていただくことにした。

盛況を受けて急遽多めに在庫を用意してもらいつつ、そのような対策を取らせていただいたが、結果的には14時ごろに初日同様に完売御礼。もちこんだグッズセットも想定数よりも多くの方に手に取ってもらうことができ、Tシャツも完売となった。

合間を見つけてサークル参加しているスタッフに差し入れを持っていくなどしつつ、会場の雰囲気も楽しませてもらった。自分が企業ブースで売り子をしていたのはもう10年以上前になるが、そのときとは時代も変わってVTuber関係の出展も目立っていた。shiroANプロジェクトもその一端であるのだが、実際のリアルイベントを通じて得られたものは本当に多かった。

また、普段はライターとしてイベントのブースを取材することも多い立場なのだが、出展している側としてはその逆でメディア対応もすることになる。写真撮影や記事化はウェルカムだったので、さまざまな媒体にも取り上げていただき、ニコニコニュースでは生配信で多くの人にご覧いただけた。

今だからこその正直な心境を吐露すると、YouTubeのショート動画戦略がうまくいっていなかったこともあり、もしもコミケで結果が残せなかったら自分はshiroANプロジェクトから身を引くことも覚悟していた。

プロジェクトを任されて運営していく立場としては、そのプロジェクトが1日でも1年でも長く続いてその意義を多くの人に届けることが使命となる。ここまでやってきたことは決して無駄ではなかった。夏コミの結果を経て、ここから先へ、このプロジェクトは進んでいくことができる。

初日が終わった段階の打ち上げで「すごく好評だったので次の冬コミにも出展しましょう」と平子さんに言ってみる。「冬コミも出そう!」即答で快活な言葉が返ってきた。

shiroANを通して日本が誇る食文化であるあんこを、日本の若者だけでなく海外にも発信していくという目標を掲げたshiroANプロジェクト。その歩みはゆっくりなときもあれば駆け足なときもあった。それでも、少しずつでも前に向かって進んでいる。これからも進んでいく――。


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