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第12回:3Dモデルを創り出していく

shiroANの3Dモデルの制作は、2021年11月に打ち合わせを実施。ちょうどプロジェクトスタートのタイミングに動き出したことは先に書いた通り。当初のメモではTikTokへの進出を第一義に考えていた。

2021年末の時点でも、VTuberは動画から配信主体に切り替わりが進んできており、撮影や編集のコストに鑑みてもTikTokのショート動画を大量に出していく方がいいだろうという考えだ。これがのちにYouTubeショート主体で展開する戦略につながっていく。

明日葉わがみさんにモデルを制作していただき、ときちさんがテクスチャをはじめディテール面や全体の監修をする形で進められていき、2022年2月末には仮モデルがアップ。

3月にはフィードバックの打ち合わせが組まれていた。動きに関してはスカートの物理演算などを確認しつつ、ディテールアップを行なってもらい5月には表情を含めたアセットのチェックを行なっていく。

shiroANちゃんは長い髪と左目に髪がかぶっているところもポイントとなるので、細かい見え方の調整にも時間をかけていった。最終確認は8月に実施されてほぼほぼ完成が見えてきた。

最終的なテクスチャ作業やシェーダー作業、セットアップが完了したのが8月末から9月頭にかけて。あとはモーション撮影を行うスタジオでの組み込み作業となり、スタジオ側のエンジニアへデータをパスする。

いわずもがなshiroANちゃんは白がベースとなっている、というよりは全身が白で構成されているため陰影やライティングによって見える印象が変わってくる。その辺りをスタジオ組み込み時に調整しつつ、スタジオ側から出てきた調整点を明日葉さんへ共有するなどしていく。

3DCGはとにかく専門的な知識が要求される分野だが、モーションキャプチャー撮影をする際に問題となる点があるかないか、たとえば髪の毛などのパーツが動きすぎて体を貫通することはないかといった実務面がわかっていれば、細かい調整はエンジニアやモデラーに共有すれば調整していくことができる。

このあたり自分は3DCGのテクニカル面こそ詳しくないが、わからないことは詳しい人に確認をすればいいという方法論で経験として蓄積していった。素人ながら確認用にUnityをPCに導入してみたり参考書を買ってみたりもしたが、付け焼き刃よりは餅は餅屋という理屈で、さまざまな方にお世話になりながらshiroANの3Dモデルは完成へと近づいていく。

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