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このままずっとこの会社にいて大丈夫?

みなさん、こんにちは。
建築系の会社で働くサラリーマンのシロヤギです。

「このままずっとこの会社にいて大丈夫?」
これってサラリーマンだったら誰しもが考えたことのある問いかけではないでしょうか?
今回はそんな問いかけに建築系サラリーマンであるシロヤギが導き出した1つの考えをお伝えしたいと思います。


『 今までの働き方 』

まずは私自身が今までの働き方に疑念を抱き始めたタイミングがいつだったのかお伝えしたいと思います。
学生時代は建築学科の学生で意匠設計を専攻し、設計課題に明け暮れていました。就職活動もなんの疑いもなく、設計を続けるために設計事務所を受けていました。
設計事務所に就職した人ならではなのかもしれませんが、
「ずっと建築設計を生業として生きていくんだろう」
そんな気持ちを持っていました。
就職して1年、2年はなんの違和感もなく、 学生の時と同じように徹夜したり、土日も構わず設計業務をしていました。
傍からみると激務でも違和感を覚えなかったのは、建築学生で鍛えられた特有のものでしょうか……。
給料にもあまり興味がなく、無理なく生活できる給料さえもらっていれば、残業代等も気にすることはありませんでした。

そんな生活を繰り返していくうちに、 2020年。
感染症により生活スタイルが大きく変わっていきます。 基本的に在宅勤務となり、1日中家にいることを強いられるようになりました。
下手をすると、誰とも会話せず1日を終える自分の生活スタイルに気付きます。 何彼構わず仕事をしていたので、仕事で話さなくなれば1日誰とも話さないなんてとが1年の中で多々あるのだと気付きました……. 。
この頃から
「このままで人生大丈夫?」
みたいな言葉が漠然と自分の中を横切っていました。
在宅勤務にだんだんと慣れていくと1日の中で自分の時間が増えていくことで、 趣味に没頭したり、自炊してみたり、運動してみたり、と理想的な生活スタイルに近づいているような実感を持ち始めました。

強制在宅勤務も数ヶ月で解除され、ふと気付くと何彼構わず働く日常に戻っていました。
ただ前と違うのは
「このままで人生大丈夫?」
という疑念を抱いていたことです。

そして疑念抱いたまま時間が経過。
自分で担当する物件も増えていき、設計業務に少し慣れたこともあって、 「こなす」ように業務をしている自分に気付き始めます。
「こなす」とは、目の前のタスクを淡々と処理していく。そんなイメージです。
好きな設計業務であるにも関わらず情熱を持って業務をができていない自分に嫌悪感さえ抱いていました。
「余裕がなさすぎると好きなことも気持ちが薄れていくのではないか?」
こんなことを思います。
ずっと疑いなく建築設計を続けていたので、好きな気持ちが薄れ始めている自分に驚きました。
「さすがにこのままではまずい!なんとかしなくては!」
と思い始めました。
ここでようやく、転職や独立という道があるのではないか?
そんなことを考え始めました。



『 何が嫌なのか 』を整理

まずは気持ちを整理するために、
原因を探すというよりは『何が嫌なのか』を見つけることから始めました。

そして結論づけたのは、大きく分類すると7つです。

①「残業が常態化していること」
  
・定時に帰ろうものなら注目を浴びてしまう職場環境。
   →平日は自分の時間が確保できない。

②「追われる業務ばかりこなすこと」
  
・どれだけスケジュール管理していても
   上司や発注者の突発的な要望で追われること多々あり。
   →残業の原因だし、メンタルに良くない。

③「自分が納得していない業務をしなくてはいけないこと」
  
・上司の気分や発注者の一存により作らざるを得ないことが多々有り。
   →メンタルに良くない。

④「プロジェクトの企画から竣工まで立ち会えないこと」
  
・設計事務所は企画〜基本設計までの業務をすることが増えてきてる。
  ・竣工してみると、全くデザインが変わっていたりなんてことも。
   →やっぱりプロジェクト全体を見ていきたい……。
  
⑤「デザインはほとんどできないこと」
 
 ・設計事務所であるにも関わらずデザイナーが入ることが多々有り。
   →やっぱりデザインは自分でしていきたい……。
  
⑥「周りで働いている人も苦しそうに仕事をしていること」
  
・楽しそうに仕事をしている人が滅多にいない。
   楽しそうにしている人ほど気付くと辞めている。
  ・苦しい雰囲気が伝染する。
   →1番長い時間を過ごす環境なのだから仕事は楽しくしたい……。
  
⑦「時給換算した時に給料が学生のアルバイトより低いこと」
  
・総額はアルバイトしていた時よりはもちろんもらっていたけれど、
   残業時間も含めて時給計算すると、、時給約900円の衝撃。
   →どうせなら今のスキル・経験で、
    最大どれだけもらえるのか試してみたい……..。

結構でてきました……。
好きなことを具体的に書いていくのは難しいですが、嫌なことは案外書き出しやすいです。 好きなことや理想的なことを思い浮かべるより整理しやすく、気持ちを整理する際にはオススメです。

 

『 嫌なことを回避するには? 』

次に先ほど挙げた7つの嫌なことを回避するにはどうしたらいいのかを考えました。
まずは「今の会社に在籍したまま」改善できないかを考えました。
というのも環境変えることに恐怖感があり、 なるべく環境変えずに改善していきたいと、思っていたからです。

①「残業が常態化していること」
・上司と交渉してプロジェクトを減らしてもらう。   
・難しければ所属している部署を異動する。   
 →このまま会社にいても解決できそう?!

②「自分のコントロールができない業務が多いこと」
・出世すれば解決する? ただ道のりは長い……。
・プロジェクト全体でみると、受注者側である設計者は、発注者の判断やスケジュールに左右されやすい?!   
→このまま会社にいても解決できなさそう……。

③「自分が納得していない業務をしなくてはいけないこと」  
・全て納得する業務にするのは難しい。
・業務が発生した時に常に意義を問うようにしていれば減らせる?
・受注している以上、無駄と分かっていても作らざるを得ない時はありそう……。
→このまま会社にいても解決できなさそう。

④「プロジェクトの企画から竣工まで立ち会えない」
・正直どのプロジェクトに配属されるかによって変わる。
・設計事務所は基本計画〜基本設計までの業務をすることが増えてきてる。
・ただ少なからずプロジェクトによって企画から竣工までのチャンスはある!   
→このままいても、いなくても、運によりそう。

⑤「デザインはほとんどできない」
・これもどのプロジェクトに配属されるかによって変わる。 
→このままいても、いなくても、運によりそう。

⑥「周りで働いている人も苦しそうに仕事していること」
・他人まではコントロールできない。  
→このまま会社にいても解決できない……。

⑦「時給換算した時に学生アルバイトより低いこと」
・とにかくサービス残業はやめる?
・残業を払ってもらえる時間までを働く時間にする?
・時間を気にして割り切り業務をこなすようになると自己嫌悪モードに陥りそう……。
→このまま会社にいても解決できなさそう……。   

①を除いて、②〜⑦の嫌なことは解決できないことが分かってきました。

やはり、

「このままずっとこの会社で働いてて幸せにならない!」

そう確信しました。
今の環境を変えていく必要がある。
転職か、独立か、という選択肢を考え始めました。
最初は設計業務での独立も考えましたが、 どうしても経験不足が否めなかったので、もう2~3年設計を続けないと難しい。そう感じていました。
そこで現段階から環境を変える最善策は『転職』であると仮説を立てました。


『 転職によって改善されることとは? 』

次に転職によって、嫌なことが本当に改善されるのかを整理しました。

「残業が常態化していること」  
→ 応募する前に残業時間確認しておけば、避けられそう。

② 「自分のコントロールができない業務が多いこと」
→ 発注者側であれば今の不満を解決できる可能性が高そう!

③ 「自分が納得していない業務をしなくてはいけないこと」
→ 発注者側であると、プロジェクト全体からの判断になるので、業務の理由が納得しやすい?
→発注者ならではの悩みもあるはずなので、全てとはいかなそう。

④ 「プロジェクトの企画から竣工まで立ち会えない」
→ 発注者側であれば企画から竣工まで関われる可能性は限りなく高そう。 なんなら運用から維持のフェーズまでみれそう!

⑤ 「デザインはほとんどできない」
→ アトリエやデザイン特化の設計事務所であれば可能性は高くなりそう……?!
 
⑥ 「周りで働いている人も苦しそうに仕事していること」
→ 働くまでに会社の内情まで把握するのは難しそうだけれど、面接官の雰囲気や転職エージェントに確認すれば最悪の状況は避けられそう。

⑦ 「時給換算した時に学生アルバイトより低いこと」
→ 年収と残業時間のバランスを求人段階で確認して、面接時や転職エージェントに確認していれば回避できそう。  

転職により、ほとんどの嫌なことが改善できそうなことに気付きました。
転職先については、

  • 設計事務所

  • ゼネコン設計部

  • アトリエ

  • 不動産ディベロッパー開発部

  • 不動産ディベロッパー技術部

を候補にいれて検討しましたが、
結果的には 「 不動産ディベロッパー技術部 」 を転職先にすることにしました。
転職先の候補の絞り方は下記noteでまとめているので興味のある方はどうぞ!



不動産ディベロッパー系だと、⑤で挙げていたデザインについて、業務でやっていくことができなくなってしまいます。
『 設計・デザインは続けていきたい…….. 』

両立させるためには、どうするか考えた結果、
『 副業でやるしかない! 』
納得がいくまで情熱が注ぐには、
自分がコントロールできる範囲のデザイン業務を副業でやっていくのが最善策だと仮説を立てました。
着々と準備しており、試行錯誤中です。
やっぱりデザインは楽しい!笑
※今後、副業の内容や展望もお伝えしていきたいと思います。


『 まとめ 』

ここまで整理してきて、ようやく
「このままずっとこの会社にいて大丈夫?」
に対しての私自身が導き出した1つの考えが揃いました。

一言で言ってしまえば、
「 転職 × 副業 」です。
転職により、安定 & 学び を、
副業により、好きなこと を、
獲得して、楽しく幸せに働くことを目指します。
まだまだ道半ばで試行錯誤している段階ですが、
転職して、副業して、人生が一段と楽しくなってきました!

いかがだったでしょうか。

「このままずっとこの会社にいても大丈夫?」
という問いかけを改めて考え直した中で、
重い腰を挙げて、主体的に人生を過ごすことを始めました。
人生で1番時間をかけている本業に疑問を感じている方いませんか?
同じように悩まれている方や第一歩を踏み出した方の参考になればと思います。

今後も建築系のサラリーマンとして、
「建築という職業を活かした人生設計」を 転職、一級建築士の勉強法、投資の観点から発信していこうと思います。

それではまた!

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