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トロピカルストーム発生の最早記録

太平洋のずーっと東、メキシコに近い所で9日、
トロピカル・ストームAndres(アンドレス)が発生しました。
このエリアでは今年最初のトロピカルストームです。

これまでの最も早い発生記録は2017年の5月10日だったので
1日記録を更新したことになります。

”トロピカル・ストーム”とは、
熱帯低気圧が発達して
中心付近の風速が34ノット(17.49メートル)以上になったものです。
もっと発達して64ノット(32.92メートル)以上になると
”タイフーン”と呼ばれます。
場所が大西洋なら”ハリケーン”です🌪

細かい話。
日本の台風の基準は秒速17.2メートル以上で、
戦後からはアメリカの基準に則っているのですが、
34ノットではなく33.5ノットを採用しています。
さらに日本の風速は10分平均、アメリカは1分平均を使用していますので
数値としては1分の方が強い風の記録出やすいですね。

昨年のアメリカはハリケーンの当たり年だったので
NOAAでは今年からハリケーン・シーズンと呼ばれる期間を半月早くして
15日から国民にストームの注意を呼びかけたり
予報体制を整えたりする事になったのですが
それよりもさらに早く発生しましたね。

名前はABC順に付けられます。全リストはこちら

今回のAndres発生は数日前から皆が注目していました。
ようやく名前が付く勢力に発達し
天気オタクにとってはキターーーッという状況なのですが、その命は短く、火曜日にはremnant(残骸)と呼ばれる状態になる予想です。

それまでは障害物のない太平洋をのんびりと進んでもらいたいものです。

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