【映画感想】MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない

(この記事はあらすじと若干のネタバレを含みます)

この映画を一言で表すと
「何を言うかではない、誰が言うかだ!」

日本の上申制度とタイムループをうまく混ぜ合わせた脚本に脱帽しました。
あらすじは以下の通りです。

過酷な労働環境の小さな広告代理店で働く吉川たち。次から次に降ってくる仕事の影響で、オフィスに泊まって迎えた月曜日の朝。鳩が窓ガラスに激突した衝撃で一同が目覚めるという気分の悪い朝だった。そこに部長が出勤してきて、吉川は仕事を再開しようとするが、後輩の遠藤と村田から「僕たち、同じ一週間を繰り返しています」と告げられる。しかし、余裕のない吉川は聞く耳を持たず仕事に戻ってしまう。

遠藤と村田が吉川に対し粘り強くタイムループの根拠を示し続けるうち、ある月曜の朝、吉川は鳩の窓ガラス衝突を契機に記憶がフラッシュバックし、自身がタイムループしていることを認識する。遠藤と村田は「タイムループの原因は部長が身に着けている怪しいブレスレットにある。彼がタイムループを認識し、ブレスレットを自身の手で破壊しない限り、このループから脱出できない」という推論を吉川に伝え、吉川→森山→平→部長の順で上申し、全員にタイムループを認識させる作戦を提案する。

wikipediaより

同じ1週間をタイムリープしている原因が部長にあるのですが、平社員からそれを伝えたところで信じてもらえないため、1人ずつ下の役職から説得していき、最終的に部長にタイムリープしていることを伝える・・という物語です。

日本企業の悪い(?)ところをうまく皮肉りつつギャグテイストに脚本が進行していくので、どんどん続きが気になります。
登場人物も「主人公」「後輩1」「後輩2」「先輩」「上司」「部長」そして「書記」と主要メンバーは少ないため、すぐに覚えられます。
個人的に面白いなと感じたところは、物語のベースである「上申制度」に当てはまらない存在が1人だけいるのですが、その存在の魅せ方が上手いなと感じました。

後半は物語全体を締めるために、部長の秘密や主人公の仕事の考え方などわりとシリアスよりに話が展開されます(前半と比べればという程度ですが)
そして、最後にはちょっとした感動も・・

クスッと笑える映画が見たい人、お仕事系の映画が見たい人、SF(少し不思議)な映画が見たい人、仕事ってなんだろうと考えている人、色々な方に刺さる作品だと思うので是非視聴してみては如何でしょうか。


※2024年2月時点ではNetflixで視聴可能なようです。


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