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《アート》2年ぶりの展示で学んだこと



私たちの敷地内にある、
辺境の到達困難ギャラリー、Art Labo 北舟で、
約2年ぶりの展覧会を開催しました。


うちは基本、企画展で、
まちゃさん(夫)がキュレーションします。
彼の頭に浮かんできた疑問、アイデアなどが、
グループ展という形で具現化します。

今回は三名の写真展。
北舟では、純粋に写真家の仕事だけを紹介する展示は
初めての試みです。どんな感じかしら?

前日に、ひとりは札幌、もうひとりは根室の方から来てくださり、
三人で搬入作業をしました。

北舟は古民家ギャラリーです。
リノベーションというほど手は加えておらず、壁を立てて白く塗る。
襖を白く塗る。畳を外す。補修する。そんなレベルです。

ニューヨークのチェルシーなどでも倉庫を活用していて、
ある意味同じ感覚なのだけれども、イメージは結構違いますね(笑)。

大胆にも、襖に作品を展示します。
その旨了解いただき、おもしろがってくださる方にご参加いただけるので、
搬入、展示はいつも最高の出来になります!


出品作家の大橋英児さんは、
風景のなかに、ポツンと佇む自動販売機の作品が有名な方です。
今回は、彼の別のシリーズ「囚人道路」の展示をお願いしました。

三名とも、「かつて、ここには」というタイトル通り、
以前何かが起こった場所、あった場所を追っている作品群です。

初日、皆さんとお話ししていて感じた事。


モノそのものではなく、目に見えない何かを、

モノの向こうに見える何かをとらえようと、

シャッターを切っていらっしゃいます。



空気なのか、

精霊なのか、

歴史なのか、

想いなのか、


アートとしての作品の魅力は、
そこに集約されていくのかなぁ、と。


欧米では、写真は「観る」のではなく「読みとる」ものだと
大橋さんが教えてくださいました。
今回の作品は、まさにそれですね。

日本人が、純粋な風景写真を愛でる感覚は、
世界的には特殊なようです。

こんな違いを知るだけでも、
写真作品の楽しみ方が変わりますね。

もうひとつ。

絵画も、彫刻も、写真も、もちろん現代アートも。
作品の成立する方法や、見方、感じ方は、
どのジャンルも共通するものがあるのだと、
確信を得ました。


共通するもの。

目に見えないものをとらえ、表現すること。

とても納得がいきます。

いやぁ、刺激的な一日。
勉強になりました。


手前味噌ですが、
小さくても素敵な展覧会になりましたよ。

初日は大入りでした。
お客様がひっきりなし。
三人さんには、
なんとか私の自家製豚丼を、
10分ほどでかっこんでいただけました(笑)
うれしい悲鳴。

あと一週間、
大勢の方に見て、読んでいただけると嬉しいですね。

十勝近辺の方。
よろしければ、大自然のなかの辺境まで
ドライブでもいかがでしょう♡


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