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白鉛筆
2021年7月19日 18:03
「『シングルベッド』、『硝子の少年』、『しるし』、『Lovers Again』」「あ、『硝子の少年』なら歌えるっす」姉ちゃんジャニオタだったんで。付け加える冨樫に、「じゃあ、決まりだ」とタッチパネルを操作するシノノメ。「え、本当にこれで決めるんすか」「うん」「100点?一回きり?」「そだよー」「無理ゲーじゃん」「じゃあ、止める?」いやそれは、と口ごもり、「……やるっす」
2021年7月18日 15:31
「じゃあ『アンパンマンのマーチ』。これなら歌えるでしょ」シノノメの提案に私が頷くと、すぐさまタッチパネルが操作され、予約が入った。今から僕ら男同士の話をするから、その間何か歌って気を紛らわせて。 →なんですかそれ →いいからいいから →じゃあ先ほどの『なごり雪』を →それは後でちゃんと聴きたいから他のやつ。そんな流れを経ての、この展開と選曲である。話を聞かれたくな
2021年7月18日 00:03
「『残酷な天使のテーゼ』は?」タッチパネルを操作しながら、シノノメが問うてくる。「知りません」答えると、「嘘だろ、おい」と丸く大きな目が見開かれ、さらに拡大した。「エヴァ、知らない?それの主題歌」スマートフォンを取り出し、検索をかける。『新世紀エヴァンゲリオン』。「二十年以上前のアニメーションですね」「過去の遺物みたいに言ってんじゃねえよ、ぶっ飛ばすぞ」何やら逆鱗に