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年越し宗谷岬に行ってきた!その4

年越し宗谷岬に行ってきた!その4。ここでは目次5番と6番の実際にやってみてどうだったかについて書いていく。それ以外の目次の記事はリンクで飛べるようにしてあります。

目次
1:年越し宗谷岬に挑戦した理由
2:行程について

3:装備について
4:僕が事前に行った練習
5:実際やってみてどうだったか ←ココ
6:最後に           ←ココ

5:実際にやってみてどうだったか

目次1の年越し宗谷岬に挑戦した理由でも述べたが、僕が年越し宗谷岬をしようと思ったのは好奇心によるものだ。冬の北海道を走るのが楽しそうだし、今まで経験したことのない過酷な環境の中で自分がベストだと思う装備を見につけてツーリングしてみたいと思ったからだ。北海道から帰ってきてこうして普通の生活に戻るとやっぱりあの刺激の多い7日間は本当に貴重なものだったしやってよかったと思える。何しろ自分は平凡な人間じゃないのかもしれないと思えるのが嬉しい。しかしそれはあくまで普段の生活に戻った今だから思えることで実際に走ってる時は精神的にも肉体的にも辛いことが多かった。そしてこれだけは言えることとして絶対他人に勧めていいツーリングではないということだ。本人がそれなりに行く気があり、装備も抜かりなくできているなら全然やってもらってもいいかもしれないが、「とりあえず楽しそうだから行ってみるわ」みたいなノリで行っていい場所ではないと思う。

 ~何が辛い?~

今回のツーリングで何が辛かったかというと一番は事故に合わないかという焦りや不安を常に抱えて走らなくてはいけないことがあげられる。こちらが事故を起こした側にならなくても、雪道を一台の自転車が走ることによる他のドライバーへのストレスは相当大きいものだったということは容易に分かることだ。これだから雪道は走るなとか、年越し宗谷岬に二輪で来ることを反対する方が多くいるのだと痛感できる。でも、僕自身もそれについては対策してきたつもりでミラーを常に確認したり、昼間でも認知されるように反射ベストやリアライトをつけたり、路肩に停車できる場合は車が追い越すたびに停車してすべて追い越しの車が通りすぎてから走る、さらにはあらかじめ走る道をストリートビューで確認して交通量の多くなる都市部は輪行して通過するなどの対策をした。こうすれば僕が走っていることで事故が起きる確率は夏にツーリングするのとほぼ同じものになるのではないかと思う。あくまで他の交通が安全に走行していればの話だが。もちろんホワイトアウトに様な状況になれば危ないので走ることはしない。今回のツーリング中はそのような荒天にはならなかったのが幸いだった。

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走行中は周りの状況確認のために常に集中している必要があるので夏のツーリングに比べてかなり頭を使う気がする。夏とは違った疲れ方をするのも事実だ。

このように書いてきて寒さは大丈夫だったのかと言われると、対策をしていればそれほど問題ないと個人的には感じた。低い時で気温マイナス25度の中走ったりもしたので寒くないのかと思う人は多いと思う。僕の場合、準備した服装が気温や気候といい感じにマッチしてくれたため快適に走ることができた。服装についての記事はこちら。しかしずっとマイナス2桁の中を走るわけなので寒さによる疲労も無視できない要素だ。体力をより消耗するといったほうが良いかもしれない。寒いところにいれば走るためのエネルギーに加えて体温を保つためのエネルギーも必要になってくる。いくら服装が万全でも寒さによる疲労は必ず蓄積してくる。

 ~何が良かったか?~

悪いことやネガティブなことしかなかったかというともちろんそんなことはない。僕は北海道を走るのが今回のツーリングが2回目で、初めて日本縦断の時に北海道を走って北海道の景色のすばらしさを感じると同時に、冬の景色はもっと素晴らしいのだろうなと思った。今回のツーリングでは想像以上の素晴らしい景色を見ることができた。

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写真で見るとただの雪道でしかないけれど、これが実際だと本当に言葉では表せないくらい美しい。道によってはほとんど車が来ないところもありそのような場所だと自分が出す物音以外何も聞こえない。じっとしていると耳鳴りが痛く感じるほどの静けさの中、僕はひたすら自転車を漕ぐというシチュエーションが本当にたまらない

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上の写真は縄文時代から同じ景色を保ってきたとされる千畳岩。初めて見るオホーツク海と真っ白な雪に包まれた景色が美しい。

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こんな場所にまで自転車で来れてしまうと考えるととても嬉しいというか、自転車をやっていて良かったと思える。

実際やってみてどうだったかと言われると僕個人的にはやってよかったと心から思える。こうやって書いてみると最北端で年を越すよりも冬の北海道の景色を堪能するという方が今回のツーリングの醍醐味だったかもしれない。ただもちろん危険も伴うことなので万人にお勧めできるものではないということだけ書いておきたいと思う。

~最後に~

ここまで他の記事も含めて僕の冬北海道ツーリングの記録を記してきた。なぜ書こうかと思ったかというとやはり何かしら日記の様な記録が欲しかったというのと、冬のツーリングについての記事はあまり多くないためせっかくなら共有したほうが無駄にならないという気がしたので今回はこのようにまとめてみた。北海道を冬に走ることは何度も言うように危険を伴う行為だが、ちゃんとした準備と装備があれば夏のツーリングと同じように走れてしまうのではないかと個人的に思っている。そしてやはり冬の北海道は美しい。あたり一面銀世界の中を走るのは本当に貴重な経験だし、北海道でしかできないことだと思う。ただもし実際に走ろうと思っている方がこの記事を見てくれていたら、手を抜いた計画だけは本当にしないで欲しいと思う。ルートも2パターン以上考え、グーグルのストリートビューを活用してルート上の特徴をつかみ、年末年始に営業しているコンビニはどこかなどもしっかり確認する必要がある。インターネットで調べれば色々な情報が出てくるので常に最悪な状況に陥った時を想定して計画を立てるべきだ。

ここまで目次の5と6についての内容を書いてきた。最後まで読んでいただきありがとうございました。




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