見出し画像

年越し宗谷岬に行ってきた!その1


2021-2022年の年末年始、僕は一人で北海道にいた。目的は日本最北端で年越しをすることと冬の北海道を自転車で走ることである。この「年越し宗谷岬」と言われるイベントは近年SNSを通じて広まり、全国各地からライダーやキャンパー、そしてサイクリストたちが集まる。この記事では僕が行った年越し宗谷岬の記録を記していく。

*この記事で扱うのは目次1と2の内容です。3から6までの記録はリンクで飛べるようにしておきました。現時点では読んでもらうというよりは自分が忘れないための記録なので読みにくいところもあると思います。

目次
1:年越し宗谷岬に挑戦した理由
2:行程について

3:装備について  寒冷地での服装について
4:僕が事前に行った練習
5:実際やってみてどうだったか
6:最後に


1:僕が年越し宗谷岬に挑戦した理由

今まで夏場に日本縦断の時に北海道を走ったり、真冬の長野の標高2000メーターの山の中で野宿しているうちに、冬の野宿と北海道ツーリングを合体させたら楽しそうじゃないか?と思ったのが始まりだ。冬の北海道を自転車で走る人がいるのは知っていたものの、北海道まで行くのに手間がかかるため躊躇していた。それでも10代最後の年末年始ということもあり、今までと違った年越しをしたいという思いもあり、3か月前から準備を始めた。単純といえば単純な理由であるが僕のツーリングやライドをする理由は大体こんな感じである。

画像8

2:行程について

今回のツーリングは全ての移動が自転車ではなく、自宅がある長野市から新潟市までを電車、新潟から小樽までフェリーを使い北海道の交通量の多い都市部は輪行で避けて移動するようにした。走る道は基本除雪の行き届いている国道だが、出来るだけ交通量の少ない方がいいので冬季閉鎖されていない県道もルートに含めて対応した。ルートは行き当たりばったりで決めるのではなく、あらかじめサイクルコンピューターに入れておいた。ルートを作るときに気を付けたことは、自分が走りたい道とは別で何パターンか予備のルートを組むことだ。そうすることで天候が悪化した時なども逃げ道を確保できる。
 実際に僕が走ったのは12月27日から1月2日までの7日間である。走った距離は430キロほど。夏によく行うツーリングの3分の1以下のペースである。それでは各日にちの移動を見てみよう。

1日目 走行距離8キロ獲得標高43メーター

年越し宗谷岬1日目

初日は小樽港から和寒駅まで。小樽港の最寄り駅である南小樽駅から和寒駅までは輪行で移動した。そこから少し自転車に乗って近くの道の駅で野宿した。本来の予定だと北海道医療大学まで輪行してそこから走る予定だったが、数年に1度の寒波の影響でフェリーが7時間ほど遅れて泣く泣く輪行することにした。(こんな寒波の中でも運休せずに動いている電車もすごい)

2日目 走行距離60キロ160アップ

年越し宗谷岬2日目

2日目は剣淵の道の駅から名寄を通って美深温泉まで走った。北海道に来てようやくしっかり走れた。途中の道の駅名寄の電光掲示板にはマイナス22.7度と表示されていた。一度体が温まれば手足の先が冷たくなるということもなく、持ってきた装備が気温帯にしっかりはまってくれた。

3日目 82キロ500アップ

年越し宗谷岬3日目

3日目は恩根内から音威子府を通り浜頓別へ。朝までに雪が降り走りづらい路面だった。オホーツク海側は風が強いことが多いと聞いており、音威子府に着いたときに中川から稚内を目指すか考えたが、道の駅の方が中川は雪が多いので行かないほうが良いと教えてくれた(元日に走ったが新潟の十日町ほどではなかった)ので予定通りオホーツク海を目指した。

4日目95キロ333アップ

年越し宗谷岬4日目

4日目は浜頓別から一度オホーツク海沿いを南下してウスタイベ千畳岩へ。そこから北上し猿払村へ向かった。路面はアイスバーンであるものの、しっかり圧雪されており走りやすかった。年越し宗谷に行くであろうライダーさんたちの姿がちらほらと見受けられるようになった。

5日目31キロ280アップ

年越し宗谷岬5日目

5日目の大みそかは30キロほどの走行。悪天候でも15時までには宗谷岬についてテントを張る場所を確保したかった。1日中強風が吹いており、平坦で一番軽いギヤを使った。12時前には宗谷岬に到着し、風よけとなる建物の裏にテントを張ることができた。

6日目117キロ358アップ

年越し宗谷岬6日目

10年に一度晴れるか晴れないかと言われている日本最北端からの日の出を拝み、南下を開始。ルートはオロロンラインを南下するつもりでいたが、天候があまりよろしくない。そしていざというときに輪行ができないため内陸側から帰るルートを選択。日が暮れても走ることになり、最後の3時間弱はマイナス20度前後の気温の中走っていた。寒さによる体力の消耗の激しさを実感した1日だった。

7日目33キロ195アップ

年越し宗谷岬7日目

最終日の今日は野宿した道の駅から音威子府駅までの走行。本当なら旭川まで走る予定だったものの、集中力の限界を感じ素直に輪行することにした。夏場だと疲れて集中力が散漫になっても走ることは出来るが、雪道でそのような状態になるのは非常に危険だとこの1週間で十分実感した。なにせ常に雪道のライン取りを考えながらバーエンドミラーを定期的に確認し、後続車がいたら路肩に停車or除雪車なら“右側に避ける”といったことをしなくてはいけない。十分冬の北海道を堪能できたのでこれにて冬北海道ツーリング、年越し宗谷岬は終了となった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?