海の暁鐘 【短歌連作】
美しく触れることすら不確かな海面に立つ名もない少女
棺桶に詰めた海水に手を合わせ埋葬する日 今日は海の日
戻れない海を知らないあの頃に それならいっそ夜を敷き詰める
青藍の海を見つめて生きている私は世界を見様見真似で
暁鐘と重なる波音放たれて彼女の生は海へと散っていきました
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きみのために風は吹いている そう思えるのはきみのかけがえのない生活が、日々が、 言葉となって浮かんでくるからだと思う きみが今生きていること、それを不器用でも表現していることが わたしの言葉になる 大丈夫、きみはきみのままで素敵だよ 読んでいただきありがとうございます。 夜野