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イギリスで心がぽっと温まる気配りや思いやりを感じたおはなし。

我が家は、週末になるとよくバスに乗って出かける。その際、心温まる気配りや思いやりを感じることがある。

それは、ほぼ全ての乗客がバスから降りる際、
運転手さんに向かって「thank you!」とお礼を言うこと。

運転手さんへ「お疲れさま」「目的地まで乗せてくれてありがとう」という労いの気持ちが伝わってくる、とても心が温まる瞬間だ。

もちろん、人によって「thanks!」だったり、表現の仕方に多少の違いはあるけれど、子供も大人も、老若男女問わずずみんな言っている。とにかく、何も言わずに降りる人がいないのだ。このことに初めて気がついた時、素直に感動している自分がいた。

恥ずかしがらずに、きちんと言葉に出して感謝を伝えることは大切だ、と改めて気づかされたのだった。

もうひとつは乗客同士の席の譲り合いのこと。

それは、妊婦さんや、小さい子ども、体の不自由な人やお年寄りが乗ってきた時、誰かがさっと席を譲る光景をよく見る。

席を譲るといった行為自体が、とてもスマートで、まるで自然と体が動いているかのようなそんな感じなのだ。その為、譲ってもらった側も「申し訳ない」という気持ちよりも、素直に「ありがとう」と感謝を伝えられるのだと思う。

イギリスのバスはかなり揺れるので危ないから、という理由もあるかもしれないが、この乗客同士の席の譲り合う光景は度々目にする。

わたし自身、席を譲りたいけれど「席を譲ってお年寄り扱いされるのは嫌かな?」「もしかしたら、すぐに降りるのかもしれない…」など、自分の頭の中で勝手にぐるぐると考えては、結局譲るタイミングを逃してまう、何てことはこれまで何度もあった。

でも、こういうスマートな思いやりのある行動を見るうちに、もっとシンプルに行動してもいいのでは?と思えるようになった。

もちろん、席を譲ってもらう側も当たり前だと思わないことが大前提だけれど。

「運転手さんへお礼を伝えること」と「乗客同士の席の譲り合い」。どちらも相手への思いやりや気遣いがあってこその行動である。イギリスという国はいろんな国の人が集まっているけれど、こういう優しさと思いやりの元で成り立っているのかな、とふと思った。わたしも、そんなふうにあれこれ考えすぎる前に、さっと優しい行動ができる人になりたい。

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