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アラサー女がムーラン(実写)をみて軽率に惚れた話

ムーラン【感想】

https://www.disney.co.jp/movie/mulan


視聴きっかけ

公開当時、なんとなく気になってはいた作品。三国志系の世界観の話もとても個人的に好きで、女性だ男装して

あらすじ

愛する父の身代わりとなり、男性と偽って兵士となったムーランは、家の守り神である“不死鳥”に見守られながら、厳しい訓練と努力を重ね、驚くべき戦闘能力を開花させていく。闘いの日々の果てに、彼女を待ち受ける運命とは?そして、“本当の自分”と“偽りの自分”の間で葛藤する彼女が最後に下す決断とは…?(公式サイトより)


感想(ネタバレ)

もしかすると、ディズニーの中で一番好きになる作品かもしれない。良すぎたんだあまりにも。

「気」の存在

男が気を使えれば英雄。でも女が気を使えれば魔女。
そんな悲しい設定があるかい!って感じだけど、そんなもんよなあ。笑

そして魔女の存在が良かったね…。最後の展開はあまりにも力技感あるけど、無くても良かったキャラとは全く思いません。ムーランとの対比を見てる我々が意識できるので。

最後の台詞「take your place」よかったね。自分にも言い聞かせてるみたいでもあり、自分の報われなかった部分をムーランに託してるみたいでもあって。

一緒に行動していたボスにムーランをgirlといわれて、womanよ!と強く返しているのも、英語の面白さとシーンの格好良さでしびれました。

かっこよすぎないか???このメイクが似合う顔素晴らしいだろ…


だが、忠誠と勇気だけは揺るがない」

上司がムーランを戦士として認めたこの言葉がすごく好きです。
ここに至るまでの、共に訓練して戦ってきた同期の仲間たちが口々に「I believe Hua Mulan」って言うところから鳥肌がやばいんだけね。

ダメなことはダメ。一緒に入ってきたあの男の子も水をわざと減らして歩いていて帰されたからね。今回も、ムーランが強いからって特別にはしない。

だけど、ほめるべきところ評価するべきところをしっかりしたうえで彼女を認める。当時の考え方と役職ではなかなか出来ないことです。


忠・勇・真・孝

最後に皇帝の使いが贈り物の箱をムーランへ差し出したときに全てを察した私は大泣きでした。「…剣だ…!!!!」ってね。

ここで変な女らしい褒美にせず、あくまでもお前を戦士として評価するし、戦士としてまた戦ってほしいという意味を込める皇帝のすばらしさ。

ムーランがいつだって人生の軸にしてきた三徳と更に加えられた「孝」という漢字。この漢字は、親によく仕えるということを意味します。(本編でもFamilyといっていましたね)
ファ家が先祖のころから大事にしている漢字。

家族に黙って戦士なったから帰って謝りたい、というムーランをみた皇帝が彼女へと感じた気持ちであり、それを戦場で肌身離さない剣に刻むことで、離れていても家族を思うあなたでいなさい、ここ(剣)に家族がいるから安心して都に来なさい、って皇帝が言ってるようで大感動でした。


ロマンスも笑顔もない

オリジナルを見ていなかった私は、オリジナルの展開や結末を知って驚きました、そして同時に「だからあんなにホンフイとのフラグを見せつけるように仄めかして見世物のように華麗に折る、を繰り返していたのか笑」と思いました。見てる途中から結構分かりやすくそれやってくるから、なんや?男に親殺されたくらい男とか恋愛とかを恨んだ人間が制作にいるのか!?と思ったレベル笑
差別化を図って新しいムーランを見せたかったんだね。

私が見てておもったのはムーランがまあ笑わない!そこが格好良いんだけども。同期と冗談を言い合った時にかすかに笑うくらいで、本当の笑顔は家族だけ村だけが知ってる感じもとてもいいです。
笑わないことが無理してるようにも見えないし、男社会の中で変に頑張ってるようにも見えなくて、女優ってすげえと思うばかり。

この構えが似合いすぎて最高に好き


絶対隠したままでいけたのに、それじゃあ真実を隠してしまい本当の力を発揮できない…というよりも、今ここで自分に嘘をついたまま生きることは出来ない、と悟ったかのような表情で覚悟決めるムーランの顔も忘れられなかったんだ…

私の心の中にムーランがむこう10年は居座り続けるでしょうね…大歓迎


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