見出し画像

055 たきのおとは【令和訳百人一首】

【原文】

滝の音は たえて久しく なりぬれど

名こそ流れて なほ聞こえけれ

(大納言公任)


【個人的解釈】

水が枯れて滝の音は聞こえなくなって

ずいぶん経ったが

見事な滝だったという名声だけは

今も聞こえてくる。


【感想】

京都府左京区の大覚寺にある滝の跡を詠んだ首。

私たち世代(現20代)で、昔すごかったらしいね~!といえばバブルでは???何もかもが羨ましい夢幻のシャボン玉時代。

地方はそんなにだったらしいけど、東京はすごかったんだってね。

私の母は、当時東京で普通にパンピー企業で建築士してたけど

バブル映画でみかける光景(バーで知らん人がその場にいる客全員分おごる、アッシーくん、ありえない数の海外旅行、、、)が

完全に日常だったらしいよ。お金持ちだけが楽しい世界じゃなかったってのがすごいよね。楽しすぎ!

まあそんな遊び狂った若者時代を過ごした世代も、今じゃはげ散らかしたりメタボになったりしながら地味なスーツでおとなしくし、

ずいぶんとしわだらけの顔と身体で子育てとパートに勤しむ生活してんだから

本当に夢幻だったんだな、と笑えてくるな???


【令和に言い換え】

今やあんたたちみんな

大人しくカワイソウナおじさんおばさんになってるけど

バブルって時代がすごかったことだけは

若者の私たちにもわかるよ。


【備忘録】

※「流れ」は「滝」、「聞こえ」は「音」の縁語。

※「タ」と「ナ」の頭韻が特徴。


【自己評価】

★★☆☆☆

いかんいかん、バブルという人生チートモード世代が

羨ましすぎて各方面に喧嘩売る内容に…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?