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どっちの側面

どうしようもなく、消えたくなった時
涙が止まらなくなった夜に

その感情に名前をつけてほしいと言った誰かが

鬱病という名前をつけたのか。

あまりにもぴったりと当てはまるその言葉に
思わずそんなことを考えてしまった。


心が、少しずつ少しずつ
すり減っていく毎日に
ふとした瞬間の溜息が増えた気がしている。

鬱病なのかもしれないと思いつつも

私の周りのひとたちは

鬱病なんて、そんなの逃げだ。と

言ってしまえるような人たちで溢れていて

どうしようもない感情を
日々持て余す。


誰かにとってはとても軽くても
誰かにとってはとても重い。

言葉もそうだ。

誰かにとっては軽い言葉だとしても
違う側面から見ると、とても重い言葉になる。



昔、新聞に挟まれていた広告で

ボクのおとうさんは、
桃太郎というやつに殺されました。

という広告があった。


最初に見た時の衝撃はすごかった。


確かに、桃太郎側から見たら桃太郎は正義だ。

だが、鬼の子供から見たら
桃太郎は悪なのだ。


何が言いたいのかまとまりがなくなってきたが


ただ、言葉の重さを日々感じている。

日本語は特に、言葉の意味を強く持つ。

言霊という言葉があるように。


そんなことを考え込んだ、そんな夜。


明日もまた、毎日という名の戦いに身を投じる。


戦争していないんだから
平和なんだからと言われたとしても

私たちにとっては毎日が戦いだ。


日常という名の牢獄に身を投じる。

いつか自由に飛べる日を夢に見て
大空を見上げながら、その空へ想いを馳せる。

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