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どっちの側面
どうしようもなく、消えたくなった時
涙が止まらなくなった夜に
その感情に名前をつけてほしいと言った誰かが
鬱病という名前をつけたのか。
あまりにもぴったりと当てはまるその言葉に
思わずそんなことを考えてしまった。
心が、少しずつ少しずつ
すり減っていく毎日に
ふとした瞬間の溜息が増えた気がしている。
鬱病なのかもしれないと思いつつも
私の周りのひとたちは
鬱病なんて、そんなの逃げだ。と
言ってしまえるような人たちで溢れていて
どうしようもない感情を
日々持て余す。
誰かにとってはとても軽くても
誰かにとってはとても重い。
言葉もそうだ。
誰かにとっては軽い言葉だとしても
違う側面から見ると、とても重い言葉になる。
昔、新聞に挟まれていた広告で
ボクのおとうさんは、
桃太郎というやつに殺されました。
という広告があった。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/119080891/picture_pc_97f5241c64e3717f9f67ec1364ef1222.png?width=800)
最初に見た時の衝撃はすごかった。
確かに、桃太郎側から見たら桃太郎は正義だ。
だが、鬼の子供から見たら
桃太郎は悪なのだ。
何が言いたいのかまとまりがなくなってきたが
ただ、言葉の重さを日々感じている。
日本語は特に、言葉の意味を強く持つ。
言霊という言葉があるように。
そんなことを考え込んだ、そんな夜。
明日もまた、毎日という名の戦いに身を投じる。
戦争していないんだから
平和なんだからと言われたとしても
私たちにとっては毎日が戦いだ。
日常という名の牢獄に身を投じる。
いつか自由に飛べる日を夢に見て
大空を見上げながら、その空へ想いを馳せる。
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