偏見だけの人間滅びろ

っていう物騒な題名だけど、中身はただ最近あった嫌なことを綴っているだけ。ご安心を。

さて、精神的疾患を持っている人を見た時、閲覧者様は何を思うだろう。

病んでるだけの痛いヤツ?弱い人間?関わりたくない?気持ち悪い?

そう思う事が悪いなんてことは無い。私は別にそう思われていても仕方ないのかな、と思っているから。だって、そう感じる人はうつを経験していないから。専門の知識もないから。

じゃあ、専門的知識を持った人、そして少なくともそれに近いような経験をした人だったら、何て思う?


医者はうつ患者に寄り添えない

医者と言えど種類は沢山。内科、外科、小児科、眼科、耳鼻咽喉科、産婦人科、救急科、放射線科、まだまだ沢山。
そんな数ある診療科の医者の中から「精神科医」だけを除いた時、精神病をしっかりと理解し寄り添える医者はどのくらいいるだろうか。

何が言いたいかというと。
学校で行われた健康診断で、現在治療中の病気があるか尋ねられた。事前に書くよう指示された書類に書いた「心因反応、心身症」を、少し躊躇いながら正直に言った。すると目の前の内科医からは、とても医者とは思えないような言葉が飛んだ。

「あぁ…、そういうのか。今は治ってるんでしょ?」

内心「は?」と思った。あぁって、そういうのって何?精神的な病気は病気って言わないんでしょうか?適当な返事、随分と差別的な発言。今は治ってるって、何を見てそう断定したの?治療中の病気って言ったの貴方でしょう。愛想振りまいてるからって健全者だと思わないで。貴方の発した事は偏見の塊。精神科が専門じゃなくても、その分野の知識が完全に欠落している訳ではないでしょう?そんな面倒そうな反応しないでよ。うつだからと言って、急にゴミを見るような目しないで。

瞬間的にそんな思考に陥り、頭痛がした。言葉が喉につっかえた。
何言ってもダメ。治ってないなんてそんなこと言ってもきっと、発せられる言葉は担当医のような気を遣った言葉じゃない。今すぐこの閉鎖空間から脱しなければ、そう悟った。

「良くはなっている」という嘘を下を向いて呟くように小声で話し「大丈夫です」と言ってすぐにそこを出た。心因反応と聞いてからあからさまに不機嫌そうな顔を終始貫いた医者を見て吐き気がした。退室して足早に次の検査へと向かった。

これが、専門外。何の気無しに傷を増やす様な言葉をサラリと口にしてしまう。
心療内科の担当医は泣きながら経緯を話す私に、まるで腫れ物に触るようにそっと寄り添う。
しかしそれ以外は平気で「まぁそのうち良くなるでしょ」という偏見をぶつけ、それは病気じゃないという反応を示す。医者に限らず、看護師も同等な反応をする。そういう経験が私にはある。

だからうつを打ち明けるのが嫌なのだ。
信頼している人に病名くらいなら言っても良いけれど、例えば学校の先生にしろ、担当医以外の医者にしろ、友達にしろ、私はこの病気を言いたくない。偏見で物を語られるから。何度もそれで傷ついてるから。

精神疾患を持っている人、その理解者へ

患者さん。
幾分、苦労が多いと思う。理解される事も無く、「普通の人」の様に振る舞わなければならない苦しさも、それが引き金になって起こる痛みも、世間体を気にして笑っていなければいけない辛さも、私はよく理解できる。一緒に生きて行けたら良いね。

理解者さん。
分かってあげる努力、病気を持った人も許す寛大な心、好きになってあげる優しさに、支えられている人間は絶大な感謝をしている。貴方がいなければ私たちは生きていけない。本当にありがとうございます。

うつ病が分からない人へ

分からないなら分からないで、そのままにしておいて下さい。偏見だけでうつを悪く語る人間も見る目を変える人間も私は大嫌い。結局のところ寄り添える、また寄り添うフリが出来るのは経験した人間か専門知識がある人間、そういう人が過去に傍にいた人間だけだから。
それ以外は「うつ=病み」としか思ってないだろう。そのうち治るっていう嘗めた考え。「うつは病気じゃない、甘えだ」なんて馬鹿げた事を言う人もいる。

今回相手にしたのは内科医だったが、

経験してみろよ。分からないなら偏見で語るな。
うつを見る目が偏見だけならそんな人間に言う事なんて何も無い!

そう思った。


だからうつ患者は死んでしまうんだよ。

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