遊んで楽しむ、運ころがし。
♪タクシーに手をあげて~ジョージの店までと~とすいません、つい歌いたくなりました。
先日、タクシーに乗ったら、おしゃべり好きの運転手さんがこんなことを話してくれたんです。
それが運についての真髄ついてたので、シェアしたいと思います。
ぼくはね、運がいいんですよ。
都内から岡山県とかね。こないだも茨城までお客さん乗せた帰りにね、インターで用を足して出てきたら、何台もタクシーが止まってるのに、なぜかぼくのところだけにお客さんがきてね、
運転手さん、これから横浜の本社にいって、またここに戻ってこれるかっていうんですよ。そのまた帰りに、今度は静岡だとかね。
こういう県をまたぐっていうのは、ごく稀のはずなんですけどね、ぼくは、なぜかそういうお客さんに巡り合う。なぜだかわかりますか、お客さん。
それはですね、枠を自分で決めないからですよ。
今日はいくらぐらいで、一ヶ月いくら、なんてね、だいたい運転手はみんな考えてるもんです。先月はいくらだったから、今月はいくら稼がなきゃとか、今日は儲かったらちょっと休もうとかね。
こういうのって、全部枠なんです。
自分の頭の中でね、そんなもんでいいや、そんなもんだろうって自分で決めちゃってるってことね。これ決めちゃうとね、天上ができちゃうの。するとどうなるか、わかります?
そしたらね、お客さんはその枠内でしかとれなくなるんですよ。ちゃーんと運ってそうなってる。でね、そういうの決めるのやめるとね、さっき言ったみたいな、ビッグなお客さんがくるのね。
これね、ぼくが40年来、この仕事しててずっとやってきたことなんですよ。枠を決めないってことね。
あとね、ケチケチしないってこと。
お客さん、この車、普通のタクシーよりちょっと大きいのわかります?
こういうのもね、枠をはみ出てるわけ。
ぼくら運転手にもね、あーあの人乗るなーとか、近所で降りるなーとか、勘っていうのがあるみたいに、お客さんにだって勘ってあるんですよ。
ぼくの車の大きさなんて、よっぽど車詳しい人でないとわからないと思うんだよね。だけど、それをお客さんもどこかでキャッチしてるんだなー。勘みたいのが働いてね。
だからね、ちょっとしたことだけど、心がけってのが相手に伝わる。
ケチケチしたやつには、ケチケチした客がくる。枠つくってるやつには、それ以上のことはおきない。ぼくは、そう思うんですよ。
運っていうのはですね、なーんにもしないで、棚ぼたみたいに口開けて落っこってくるもんじゃないのね。
自分のこーいったちょっとした心がけが必要なのよ。自分が、器を大きくするのね。
するとね、運の方からくるのよ、こっちに。不思議とね。ワッハッハ!
いや〜すっぱらしいですね。もう、パーフェクト!共感しすぎて拍手しちゃいましたよ。で、私、敬意をもってこういいました。
「運転手って、運を転がす手って書きますものね。運転手さんは、まさに、”ウンころがし” ですね。ワッハッハ」
すると降り際に、
楽しかったから800円でいいよ!!と謎の割引をしてくれましたwww
こんな話が聞けて、私こそ運がいいなあ💕と、私こそルンルンで降車しましたヨー
運っていうと、なにやら別世界のもののような気がしている人ってたくさんいるとおもいます。
運は恐ろしいとか、よくないことが起きるとか、緊張する、とか聞くこともあります。
でもこの運転手さんのように、運を遊ぶってとても大切。
普段の仕事や生活の中から得た学びで、自ら工夫して、仕掛けて、運をともに楽しんで、遊ぶ。
こういう心がけが、結果的に運気を上げているんだなあと思った次第。
そしてもう一人、決めない人がいたぞと思い当たるのがうちのおかん。
そのおかげで、強運なんだけど、それはまた別の機会に。