Swallow/スワロウ(9/5の日記)

週末に「Swallow/スワロウ」という映画を見た。かなりツボにはまり、今でもちょこちょこ反芻している。

主人公は美しい邸宅に暮らす、お金持ちの奥様。そんな彼女が妊娠を機に、異物を飲み込む行為に取り憑かれていく。夫や義両親の裏側にある嫌らしさだとか、実母の奥底に潜む残酷さだとか、一見何の問題もないように見せる薄い膜の部分を描くのが非常にうまいと感じた。

例えば母親とのやりとり。実家に帰りたいと訴える主人公を、躊躇なく優しく受け入れる母。観客含め一瞬ホッとさせておいて、間髪入れず「でもあなたの妹が子連れで来ている」「(あなたが滞在する)部屋がないのよ」と言葉を継ぎ、やんわりと、でもきっぱりと彼女を突き放しにかかる。こんなぶん殴り方あるかよ。

ラストも秀逸だった。幸せになってほしいとしみじみ思った。

むかしのひと感あふれる発言だが、スマホでこんな手軽に映画やドラマが見れるなんて、すごい時代だと改めて感じてしまう。今も昔も、わたしの息抜きは、海外ドラマを見まくること。今はクローザーをせっせと見直している。メルローが飲みたくなり、甘いものが食べたくなるドラマだ。

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