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たのしい有給休暇①東京国立近代美術館

2023年5月上旬
千代田区竹橋にある東京国立近代美術館に行ってきました。

前日に「東京ミュージアムぐるっとパス」というものがあることを知り、購入。2ヶ月間、入場無料や割引などのお得なサービスを受けられるものです。

対象施設がすごい数!新たな発見もできそう。

今回は国立近代美術館に行くことにしました。決め手は…
・音声ガイドを試してみたい
・高橋由一のサケの絵を観たい
・特別展がもうすぐ終わっちゃう
といったところ。


10時頃に到着。すでに長蛇の列!

まず時間が指定された整理券を購入して、入場するようになっています。
10時頃に到着しましたが午前中の券は売切れ、最短で入場できるチケットが12:30でした。
夕方〜夜が狙い目なのかもしれません。平日もこんなに混んでいるとは…

前日に入場時間だけは予約はしていましたが、ぐるっとパスを使うために列に並びました。
15分ほど並んで無事に100円の割引でチケットを取得!(こぜに、だいじ!!)

近くにある毎日新聞社地下のレストラン街で昼食をとりつつ時間調整しました。

竹内栖鳳 絵になる最初
着物の絵柄はしっかり計算されて描かれているようです。

今回の目的だった音声ガイド。
650円で機会をレンタルできます。展示作品の横に番号が表示されていて、その番号を機械に入力すると音声を聴くことができる仕組み。

少しストーリー仕立てになっているものの、内容はとても真面目。展示されている紹介文に少し小話が足されている感じでした。

女性作家による美人画

音声ガイドで良かったのは、副館長のお話し。展示のテーマを主催者から聞けるのは嬉しい。

今回の特別展は
「重要文化財の秘密」

単に重要文化財を集めた展示ではなく、
「重要文化財に登録された理由について考える」
というのが、大きなテーマとなっているようです。

作品の絵のどこに着目され、重要文化財と認定されたのかが、解説されていました。


高橋由一 鮭
半身にすることで質感の違いを魅せるアイデア。油絵ってこんなにリアルに描けるんだよー!という驚きが当時はあったかも。今も驚きですが。


黒で縁どりせず、様々な技法を取り入れた日本画、発表当時は酷評された大胆な彩色、官能ではない美人画、など当時の美術界ではなかった革新的な作品が重要文化財となっている印象でした。

作品が優れていることはもちろんですが、美術史に影響を与えた歴史的にも重要な作品なのでしょう。

正直、美術の優劣は分からないのですが(たぶん優れた作品は世の中にたくさんある)、選定理由を知ることで、着目する点がわかり面白かったです。

社会情勢とともに選定理由が変わっている、というのも興味深かったです。選ぶのもあくまで人間、評価基準も時代を知る手がかりになりそうです。
これからの評価方法も見ものですね。

これは教科書に載ってた作品!!

きっと当時はその作品をきっかけに、流行や派生作品がどんどん生まれたのでしょう。
歴史や美術は中学校で習った程度なので、解説はありがたかったです。

(常設展示は別記事にあげます(かも))

帰りは神保町までお散歩。途中、素敵な建築を発見

学士会館
学士会館タルト

クラシカルな感じが素敵なカフェでした。

美術館巡り、充実した気持ちになれて良いですね。

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