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【まとめ】U理論を学ぶプラットフォーム「u-school」には、どんな学習プログラムやリソースがある?

過去の延長線上ではない変容やイノベーションを個人、ペア(1対1の関係)、チーム、組織、コミュニティ、社会のレベルで起こすための原理と実践の手法を明示した理論、「U理論」。

U理論 [第二版]
U理論 [第二版]

過去や偏見にとらわれず、自己・組織・社会に対して本当に必要な「変化」を生み出す技術として、非常に実践的な方法論です。

U理論の普及機関「Presencing Institute(PI: プレゼンシング・インスティテュート)」では、U理論をオンラインで学ぶプラットフォームとして「u-school(ユー・スクール)」をグローバル展開しています(正式名称は「変革のためのuスクール(u-school for transformation))。

u-schoolのトップページ
u-schoolのトップページ

以下に、u-schoolの各種コンテンツを紹介していきます。

ちなみに、配信コンテンツは日本語対応していないものも多いですが、過去に様々な先人たちの努力によって少しずつ対応が進んだコンテンツも存在し、現在は、日本のU理論の実践者サポートを目指すチーム「u journey team MINAMOTO(ユー・ジャーニー・チーム 源(みなもと) )」が率先し、u-schoolの柱となる学習プログラムを中心に更なる日本語対応を図ろうとしています。

(1)u-schoolの対象者

u-schoolでは、対象者を「チェンジ・メーカー(平たくいうと「組織・社会・世界をよくしていくための深い変化をつくりだしたい人」)」と想定しています。

「チェンジ・メーカー」という言葉通り、学び手は明らかに「Practitioner(プラクティショナー)」です。
プラクティス、すなわちU理論を実践(Practice)したり、それを自分の現場で試そうと練習(Practice)する意図がある人が対象になります。

あなたは、U理論を暮らしや仕事の中で活用しようとしている人ですか?
そういう方は、もちろん実践者です。
ぜひ一緒に学びましょう。

一方で「特に活用の場面は思いつかないなぁ」という方。
U理論にふれたことが無い方や、一度学ぼうとしたけどそのままになっている方の中には、そう思っている方もいるかもしれませんね。

「じゃあ、関係ないか…」と、ちょっと待ってください!
たとえそうだとしても、あなたは日常の暮らしの中で「もっとこうなればいいのに」「もっとこうしていきたい」と思っていることはありませんか?

そういうことがあるならば、U理論はそれを推進する助けに、きっとなります。
じゃあ、やっぱり一緒に学んでみませんか。
あなたが望む本当の変化のために、U理論を。

(2)u-schoolの学習プログラム

u-schoolのポータルサイトには、U理論に関する学習プログラムや学習リソース(資料・音声・映像など)にアクセスすることが出来ます。

このうち学習プログラムについては、ライブ型(同期型)オンデマンド型(非同期の自学自習型)が提供されています。

学習プログラムは有料のものと無料のものがあります。
オンラインで提供されるものが多いですが、合宿型のプログラムなど一部は対面で提供されるものもあります(その場合、海外開催です)。

どの学習プログラムも、知識注入を目指したものではなく、行動や実践のための(=アクション志向の)学習体験になります。

2022年8月現在、u-schoolの学習プログラムには6つのカテゴリが存在します(公式ページ参照)。
詳しくは以下をご覧ください。

学習プログラムの中で、もっとも代表的なものは「u-lab(ユー・ラボ)」です。
こちらに絞って特集した記事は以下になります。

(3)u-schoolの学習リソース(資料・音声・映像など)

u-schoolには学習プログラムだけでなく、U理論に関する各種資料や音声・映像コンテンツなどの学習リソースも掲載されています。

また「マーケット・プレイス」というショッピングサイトからは、U理論に関する書籍や論文を購入することもできます(洋書。ただし一部和書として発刊されたもの有り)。

以下、u-schoolのサイトからアクセスできる学習リソースについてもまとめておきます(学習プログラムで紹介したものも一部含みます)。

(4)グローバル・フォーラム(年次フォーラム)について

U理論は経営学、社会学、心理学、哲学(東洋・西洋)などにまたがる学際的なアプローチあるいはプロセスであり、その適用の対象は様々なレベルのシステム、すなわち「個人」「対人間」「グループ」「グループ間」「組織」「組織と環境」といったものに及びます。
それゆえU理論の実践者は、世界中のいたる場所で、様々なセクターに散らばっています。

そんな各方面の実践者が一堂に会する機会が「グローバル・フォーラム(以下GF)」です。
参加料金はスライディングスケールです(無料から参加可)。

GFはPresencing Institute(以下PI)が主催する年次フォーラムで、毎年6月中旬の2日間で開催されるオンライン・イベントです。

正確には、その後のプロセスもあります。
すなわち、6月イベントの後、
世界各地の様々なU理論実践者が主催者となり、独自日程でオンライン・セッションが行われ、
・そこでの体験を含めた総合的なまとめをするため、実践者たちは再度の集合、すなわちふりかえりのセッション(「グローバル・センシング・コール」と呼びます)が、9月上旬に単日開催されます。

内容ですが、6月開催のGFは、基本的にはPIスタッフによる進行で、世界中のU理論の実践者(ゲスト)をお招きして、彼らのストーリーに耳を傾けることが中心になります(ライブ・セッション)。
ただし、セッションによっては、芸術的な表現活動を鑑賞するセレモニー的な時間があったり、小グループに分かれて対話の小部屋(ブレークアウトルーム)に分かれるようなものもあったりします(話し合ったり、U理論に関する身体を使ったアプローチを実際に体験してみたり)。

またGFの期間中は、専用SNSにアクセスして参加している仲間とのつながりを深めたり、世界中のU理論実践者から寄せられる「音声コンテンツ群(「オーディオ・ガーデン」といいます)」にアクセスし、個人と世界とのつながりを深めることもできます。

平たく言えば、GFとは、世界中のU理論実践者のために設けられる、年に1回開催される「ゆるやかなつながりの場」といえるでしょう。

スピーカーからの話題提供が多いという点は「学会」と似ていますが、それよりは実践的な会合という側面が強調されます。
そして「実践発表の内容から学ぶための大会」というよりは、「世界中に散らばるU理論の実践のストーリーを知り、様々なセクターで活躍(奮闘?)するU理論実践者とつながり、それらを結びつける場に参加することで、自らの実践の相対的な立ち位置を自覚したり、明日からの実践に対して勇気をもらう機会」という側面が強調されます。

ちなみに、プログラム内容は毎年進化しており、たとえば2022年6月開催のGFは、以下に示す「Uの形(Uプロセス)」になぞらえて、以下のように行われました。
詳しくは、過去アーカイブのページをご覧ください(英語)。

GF2022のプログラム図解
GF2022のプログラム図解

なお、GF2022の一部セッションは、日本語対応中です

注意点としては、公式の過去アーカイブ映像が有料コンテンツなので、日本語でGF2022のセッション内容を体験するためには、日本のU理論の実践者サポートを目指すチーム「u journey team MINAMOTO(ユー・ジャーニー・チーム 源(みなもと) )」が主催する「アーカイブ映像を皆で見る会(逐次通訳有り)」に参加する必要があります(事後配信無し)。

たとえば、team MINAMOTOは、以下のようなイベントを過去に開催しています(終了済)。

なお、GFの一部セッションの体験記は、別途noteにまとめていく予定です。

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