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城縫ヰ
2021年7月22日 03:44
「どうにも困った。」あれこれと締め切りが迫っているが、次の掲載に間に合う気がしない。そのようなことをうらぶれた路地に住まいを持つ、しがない物書きは頭垢の多く混じった頭を罅割れた爪で引っかきながら呟いた。彼は数少ない言葉を手繰って、どうにかこうにか食いつなぐ程度の物書きだ。崖っぷちであったために、日々言葉に飢えて、ズルズルとびっこを引きながら世の中に打ち捨てられた言葉を拾うのである。とは