生理のあれこれ、まとめてみた。


こんにちは。詠み人知らずです。

私がずっと書きたかった生理についての記事です。

今回の文章は女性はもちろん、男性にも読んで欲しいなと思って書いています。生理に関する不安なこととかあればコメントでも匿名箱でもいいのでお気軽に相談してください。でも私に聞くより医者に聞いた方が良いです。いやマジで。

今回も私の体験談を中心に話しているので、「そうでない人」がいるのはもちろんですが説明不足なところなど多々あります。コメなど頂けましたら追記や補足をしますが、何度も言います。女性で気になったことがあるなら婦人科に行って聞いた方が良いです


1.なぜ生理は語られないのか

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 生理はあまり語られることがありません。女性にしか起こらないということもあり、生理=性的なものというように扱われ、男性がその話題に触れることすら禁忌とされています。その結果、タンポンを使っている女性アイドルが炎上したり、生理は一日で終わると思ってた男性が多くいる現状が出来あがっています。

更に、同じ女性でも年齢差・個人差があるため同性間での理解も得られません。私は平気だという人が、生理の重い人にむかって心ない言葉を発する事案もよく見かけます。

生理は現代医療である程度の軽減・改善はされるとはいえ、風邪やインフルエンザの様に完治する(生理を完全になくす)ことは出来ません。そのため、非常に無視をされやすいものでもあります。

非常に個人的な問題ではありますが、女性の生体的な問題です。女性が社会に参加するにあたり、今までの男性の体を想定して作られてきた労働環境・思想から脱却しなくてはならない機会なのではないかなと思います。多くの人々が生理に関しての知識をもち、「そういう人もいる」と認識することが大事です。



2.まず生理って何?

 こういった話になると、男性側からよく言われるのは「学校だと教えてくれないから、教えてくれるととても助かる。」ということです。保健の授業は男女でわかれて、テストも男女別が基本ですから、男性がどういう教育を受けたのかはわかりません。しかしながら、私ですら男性の体に関して理解が深くないことから、男性も同じような状態なのは容易に推測できます

彼女や奥さん、あるいはシングルファーザーだから娘のために、どういうことが女性の体で起こっているのか、何に気を付けたらいいかなど気になる方も少なくないはず。

「理解して」といわれても基礎知識がないとその理解もできません。ここでは簡単に生理とは何かを改めて説明いたします。

生理周期は、生理が始まってから約1~2か月の間をさします。今回はわかりやすく1か月程度の周期を例にご紹介します。


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一週目(生理期間)

そもそも生理は子宮の内膜が血液と共に剥がれ落ちて、体の外に出ることを言います。

生理が始まると、体温をあげるためのホルモンがとても少なくなります。大量の血液が外に出る上に体温も上がらないため、貧血や体の冷えはもちろん、体が冷えていることによってうっ血を起こし、痛みを伴う人もいます

更に、ホルモンの減少によって血管を収縮するホルモンも減ってしまい、頭の血管が広がりやすくなってしまうため、頭痛が起こる人もいます

また、経血を排出するために筋肉が収縮するため、腰痛や胃痛が起こります

全て「そういう人もいる」というのは、ホルモンの分泌や筋肉収縮に関しては個人差が大きく、生理痛と呼ばれるものが起こらない人もいるからです。


二週目(生理後。排卵)

ホルモンの分泌量が変わり、体調が少しずつ良くなっていきます。肌や髪に艶が出たりします。私はこの週が一番体調が良いです。


三週目(妊娠の準備期間)

子宮の内膜が厚くなっていきます。この時期が妊娠しやすい時期です。黄体ホルモンの分泌量が高まるため、人によってはこの時期から下腹部への違和感や情緒不安定が出る人もいます


四週目(生理前)

三週目で妊娠しなかった場合、生理の準備期間に入ります。ホルモンの分泌量の変化が非常に大きい時期です。そのため、体温が高くなる、むくみがでる、便秘になる、肩こり、頭痛、情緒不安定など人それぞれ様々な症状が出るようになります。四週目が過ぎると一週目に戻ります。


ここまで書くとわかると思いますが、人によっては一か月全然へっちゃら~という人もいますが、逆に二週目以外ずっと体調悪い人もいます。ホルモンの分泌量は年齢によっても異なる(年を取ると生理もなくなりますしね)ため、同じ女性であっても年齢や体質の関係で相互理解が非常に困難です。

生理が始まる前の体調不良・強い不快感などにもPMS(月経前症候群)という名前があります。精神的な体調不良が強い場合はPMDD(月経前不快気分障害)と言われるかもしれません。PMDDは最近できた病名ですが、専門外来などもあります。「病気じゃないから……」と我慢しないでください。診断名が付きますから

何はともあれ気になる、不安なことがある場合は病院へ!!



3.生理痛ってどうにかできないの?

 おおよそできます。

痛み止めでしのいでるという方は一度婦人科を受診した方が良いです

痛み止めが必要な生理痛は重い方らしいので、まずは相談に行ってみてください。痛みの原因がわかるだけでも気持ちが大きく違うので!!


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そして、大体の人はピルと呼ばれる薬を使って、ホルモン分泌を調整するなどして対処できます。ピルにもたくさん種類があって、診断内容によって変わります。たとえば、私はひどい生理痛でしたが、子宮内の異常はありませんでした。月経周期が不安定なことが原因だろうとされて、低用量ピルを処方されるはずでした。

さて、冒頭で「おおよそできます」とかいたのはこのためです。実際には処方されませんでした。ほとんどの人はピルを処方してもらえるのですが、一部ピルを処方できない患者もいます。それが私でした。

私の場合、頭痛もちというほどではありませんが頭痛は珍しくない体質です。更に、その頭痛が来る前に目の前がモザイク状になるような兆候が表れます。モザイク状になったり光が見えたりする人は、ピルの服用によって副作用が出る可能性が高く、処方できないとのことでした。

私の場合は周期不安定が問題だったのですが、まぁおおよそ1~2か月の間に来ていたため周期的には異常ではないと言われました。とりあえず今は痛み止めでなんとかしています。これが周期が異常にはなれていたり、あるいは1~2か月の間でも痛みが尋常じゃない場合には漢方が処方されるそうです。

あくまで私の場合なので、全ての人がそうとも限りません。生理に関して不安なことがあればすぐに病院に行くことをおすすめします



4.病院行くのが不安だよ


私も病院不安でした!!

ただ、最近の医療機器も進化していて、婦人科の雰囲気もすごく改善されているので自分に合ったところを見つけてみてください。

まだ性交渉の経験がない方なら、エコーだけで済ませてくれるところもあります。エコーはおなかにゼリーをぬって、超音波をあてる機械です。体の中に何かを入れられたりということはありませんし、下着を完全に脱ぐということもありません(下腹部なのでずらしたりはしますが、性器が外に出ることはありません)。エコーのある病院を探して、電話で色々聞いたらきちんと教えてくれます。


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病院に行く前、できれば生理が始まった日から基礎体温グラフをつける事をおすすめします。小数点第二位まで表示する婦人体温計を使って、朝起きたそのままの状態で計測します。ルナルナだとかの基礎体温管理ができるアプリに毎日記録をしておくと病院行ってからスムーズに診断できます。1で書いた通りホルモン分泌によって体温が変化するため、ホルモンの異常を見たりする指標にもなりますし、基礎体温グラフをつける習慣を持つといつ生理が来るか予想がしやすいです。

病院を探して、良さそうなところに予約の電話をします。検査を受ける日は生理日と被らないようにしましょう。もし診察予定の日に生理が被ったら、わかった時点で電話でキャンセルしましょう。

病院に行くときはシャワーを浴びてから。なるべく行く前に水をたくさん飲んでください。500~1,000mlくらいが目安です。特にエコー検査を希望する際、水分がないと検査ができないため、たくさん水を飲む事をおすすめします。



5.生理用品について

これ見た方が早い。

とても優しく解説してくれてます。最後の方とかは私も知りませんでした。

動画で紹介されてないものに、月経カップというものがあります。タンポンの様に膣内に入れて使うもので、カップの中に血をためておきます。結構容量が多いため長時間トイレに行けない場面でも安心です。経血カップは洗って消毒したら再び使うことができるのでコスパも良いです。私が使った時は大きな違和感や痛みは感じませんでした。

また、最近は特に量が多い人のためのおむつ型ナプキンや、ショーツの切り替えし部分で経血を吸収できるショーツまで幅広く出ています。

ご自身の経血量や生活スタイルに合わせたものを選んでください。



6.周りに生理の人がいたらどう対応したらいいの?


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大前提として、生理の有無にかかわらず体調悪い人には優しくしてください。

そのうえで、どう見ても辛そうだという場合は仕事を軽減してあげるとか体を冷やし過ぎないように気を遣うなどしたらいいと思います。

薬を飲んだ方がいいのは最もですが、親密でもない人に生理?と聞くのはセクハラにあたります。女性同士でもセクハラは成り立ちますからね。薬が必要だと思った時には、一杯の常温の水と薬箱を丸ごと持って行った方が早いと思います。



7.生理でちょっとだけ辛いけどどういえばいいの?


こちらも大前提として、生理は恥ずかしくないことなので「すみません、体調が悪いのでこういった仕事はできません」と断ると良いと思います。

冒頭でも述べましたが、生理を公言する必要はないので体調が悪いで大丈夫だと思います。しかし、病気ではないしできることはあるというのであれば、それもきちんと伝えましょう。

自分がどういう状態で、どういう形なら活動に加わることができるかを表明するのも社会活動の一つです。

無理をしてミスを増やしたり体調を悪化させるよりも、無理なくできることをコツコツやる方が自分も周りも助かると思います。できることを表明するのは、周りにとってはありがたいことです


「おなかが痛い」だけでは、周りは気を遣うことしかできません。何ならできるのか、あるいは何もできない状態なのかもわからないからです。

しかし、「重いものを持つことはできませんが、データの入力などの軽作業なら可能です」「激しく動き回ることはできないけど、洗濯物をたたむくらいならできるよ。」「痛すぎて何もできない」などと伝えると、他の人が介入しやすくなります。

「それならデータの入力をしていて。力仕事はしなくていいよ。」「じゃあ家事は自分がやるよ。」「今日は休んでて」など、何をすべきかを明確にすることで、格段に他者はあなたとの関わりを持ちやすくなります。



8.最後に

今回は生理に関してということで、いつもより長い文章で丁寧にお届けしました。何度でも言いますが、生理に関して不安なことがあればまず病院へ行きましょう。それでも不安だ、病院選びはどうしたらいい、生理に関して悩みがある、周りがわかってくれないなどあれば誰かに相談しましょう。私も力になれることは可能な限り努力します。

生理は個人差も個人の知識量の差も大きく、理解が得られにくい話です。これを読んで「そうだったんだ」「我慢しなくていいんだ」「こんなものがあるんだ」と生理に関する理解が少しでも深まれば幸いです。

私の匿名箱



9.ソースなどなど

生理に関してはこちら

生理痛に関してはこちらこちら

PMSに関してはこちら

PMDDに関して詳しく知りたい方におすすめ



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