見出し画像

世の中の大体のものは集約して分散してを繰り返す〜Zigazoo〜

多くの人が「動画を見る」って言うたら何を想像するんやろ。

テレビの人もおると思うし、Youtubeの人もおると思うし、NetflixやAmazonプライム、Huluなんて人もおるんちゃうかな。

動画1つを取ってみても、いろいろな選択肢があるんが、今の世の中。

かつては目的を達成するための手段が少なかったから、その1つの手段に拘っていることが多くあった。しかし、現在は手段がどんどん増えていっているから、目的自体の重要性を説かれることが多くなった(気がする)。

「どうやってしたいか?(How?)」を考えるよりも、「何をしたいのか?(What?)」、「なんでしたいのか?(Why?)」を明確にすることがこれからの世の中では大事になってくる。本題とは全く別の話なんで、ここまでにする。笑

さて、今回は冒頭でも触れた動画プラットフォームのひとつを取り上げる。

「子供版Tiktok」が誕生したとのことなので、それについて感じたことを書いていく。

Zigazooとは

今回のテーマに設定したのが、Zigazoo(ジガズー)というアプリ。

冒頭でも紹介した通り、子供版TikTokとして海外で少しずつ認知を広げているアプリやねんけど、Zigazooで出来ることはまさにTikTokと同じ。

提供元はTikTokのByteDanceではないんやけど、かなり寄せにいっているサービスと言って間違いない。

Zigazooが目的としていること

Zigazooは、「子供のリモート学習にエンターテイメント性を持たせること」を目的としている。TikTokのように自分で簡単に動画編集ができ、リアルでつながっている友達同士で共有することができるっていう仕組み。

ちなみに、TikTokは「不特定多数の投稿が、自分のタイムラインにランダムに表示される」というアルゴリズムになっている。そこから、スキのボタンを押したりコメントしたりすることで趣味嗜好を判断し、表示される動画がパーソナライズされていくという特性だ。

詳しくは、以下のnoteを参考にして欲しい。


話をZigazooに戻す。

現代において、子供は当たり前のようにSNSを利用する。そのため、親が全ての行動を把握することは難しくなっており、SNS関係のさまざまな事件も発生している。

もちろん、SNSの多くにはフィルター機能がついているので、一定程度の有害なコンテンツは除外可能だ。しかし、「子供が100%安全である」とは言い切れない。

そのためZigazooは、別の方法で子供の安全性を担保しようとしている。

それが、「親がメインのユーザーとなる」というものだ。

親が利用することで、実際に交友関係を持つ人としかつながらないようにし、それ以外の人とはつながりを持たない構造になっている。

この仕組みがあることで、親は安心してアプリを利用することができ、時代の潮流に乗った「動画」という形で子供の学習を進めることが可能になる。

Zigazooをあえて取り上げた理由

このアプリに関して面白いなと思った点は、動画コンテンツを見る側ではなく、作る側として重きを置いているように見えたところ。

Youtuberという存在によって、動画編集をすることが身近なものになった。さらにそれを加速させたのが、TikTok。スマホだけで動画の編集が完結し、ハイクオリティの動画作成が可能になった。したがって、動画編集に参戦するハードルがとてつもなく下がった。

とは言うものの、やはりまだ投稿する人よりも見るだけの人が多いと思う。別に発信しなくても生きていける人がほとんどやから。

しかしZigazooは、学びを得られるコンテンツとして位置しているが、動画を見ることではなく、「作ることによって学びを得る」っていうイメージを持った。

これからの時代、何かをただ覚えられる人には価値がなくなり(AIやロボットが台頭するから)、「学んだことをどんな形にしていくのか」に価値が集中する。

それを、「動画を作成することができるプラットフォームを用意し、学んだことを動画という限りなくクリエティビティの高まる方法でアウトプットし、学びを得ながら次世代で生きていく能力も培わせている」という点にものすごく興味を持った。

動画で勉強をするプラットフォームといえば、スタディーサプリやスタディプラスと言ったものが有名だが、どれも受け身型のスタイル。

自らアウトプットすることで、人間は知識を血肉にすることができる。そう考えているので、このプラットフォームにはとても期待ができる。

もっと広い視野で見たときに感じたこととまとめ

冒頭で記述した、「手段よりも目的に価値が置かれ始めていく」という話と被る部分もあるが、動画コンテンツをはじめとした「さまざまな分野で分散化が起きている」のではないかと考えている。

例えばお金。元々は現金でしか決済はできなかったが、今はクレジットカードもあれば電子マネーもある。「仮想通貨」という法定通貨ではない決済手段も登場したり、タイムバンクやVALUといった「時間」や「人」という単位で支払いを済ませることも、可能になっている。

お金という支払い手段も元々は貝であったり、石であったり、さまざまなモノで行われていたが、生活スタイルが変わるにつれて徐々に統一されていき、法定通貨という形に落ち着いた。

しかし、テクノロジーの発展により、さらにまた分散化しようとしている。

これは、今回の「動画」という分野を見ていても感じる。

動画を発信する基盤が徐々に広がっていく流れになっている。今回取り上げたのは教育だったが、スポーツや文化など、それぞれのジャンルに特化したプラットフォームがきっと誕生してくるはず。

そして大量の動画プラットフォームが世の中に溢れ出てきて、飽和状態になったときに初めて、それを統一化するYoutubeのような統合的なプラットフォームが時代に即して誕生するんちゃうかな。

しらんけど。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?