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意匠と構造のストーリーを理解する その3

全4章

設計検討 3

押山:前回から少しずつ解像度が上がってきました。今回も事前にデータをお渡していますので、夏目さんからお話いただければと思います。

夏目:まずは前回お話した、ブレースを入れた状態で解析したものを紹介します。長期、短期X、Yのすべてのケースで許容応力度以内になる最小断面になるように断面最適化を行っているため不連続な断面が出ていますが、断面構成のイメージとして見ていただければと思います。短手と長手方向からみるとわかりますが、四隅にブレースを集める計画にすると両側の断面は太くなり、中は断面が細くなります。下屋の方は少し違っていて、短手にブレースが入っていないので、全体が同じ断面になっています。現状はシンプルな最適化の条件設定にしていますので、もう少し具体化すると小さくなるかもしれません。

構造解析:ブレースあり

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