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暗黒日記Z #1「4半世紀」

4半世紀。これが何を意味するかと言えばそれは無論筋肉少女帯によるセルフカバーベストアルバムのタイトルである。

こちらの名曲も収録されている素晴らしいアルバム。だがしかし今回はアルバムのレビューをしたいわけではない。

4半世紀。25年。そう聞いて今多くの人が真っ先に思い浮かべるものは筋肉少女帯ではなく、また別の、時代を超えて少年少女に(それも世界中の)多大なる影響を与え続けているある作品のことなのではないだろうか。

そう、その作品とは──。

こちら。魚喃キリコの『blue』だ。高校生の少女二人が、互いに互いを柔く結び合い、やがてそれぞれが自分の進むべき道を見つけていくという永遠の傑作である。

違う。確かにこれは素晴らしい漫画だし今でも密かにこの作品に感銘を受けて自分の人生の一冊として永遠に愛していこうという決心をする少年少女はいることだろう。だが違う。何ならこの漫画が発売されたのは1997年、24年前だ。連載は1996年ではあるが。読んだことない人は読んでみてね。映画は完全に別物だけどあれはあれで最高だから観たことない人は観てみてね。

予告編の映像(超貴重なのでは……)があったので貼っておく。

そうではなくて。やはり今このタイミングで人々が「4半世紀」から、25年という年月から思い浮かべるのは『新世紀エヴァンゲリオン』に他ならないはずだ。

私はつい先日その最終作である『シン・ヱヴァンゲリヲン劇場版:||』を鑑賞した。その前にTV版と『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』を、そして『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の『:序』『:破』『:Q』も全てさらっておいた。TV版以外は以前に一度観たことがあったので、TV版だけが物語を「補完」する目的での初視聴だった。

すべて観た上での『シン』の感想は、あー綺麗な着地をしたね、といった具合だ。詳しくはFilmarksに書いたので気が向いたら見てみてほしい。

色々話題を出している割に一つ一つあまり掘り下げない記事になっていることがそろそろ気に掛かりだしているかもしれない。申し訳ない。恐らく毎回こんな感じになるので、先に謝っておく。ハナから無軌道無計画無目的、強いて挙げるなら「文章を書きたい」という目的しか存在しない日記、いや毎週書いていく予定なので日記ではなく週報のようなものなのだ。御容赦頂ければ幸甚である。

4半世紀というものについて話を戻すと、それはそのもの私自身の人生の時間とも意味を同じくする。私は1996年に生まれて、今年で25歳になった。もし私がロックスターの星の下に生を享けた人間であるなら、残りの寿命はあと2年しかない。

空寒いロック親爺ノリの小ボケを挟んだところで、改めて私の人生の時間について考えてみよう。25年。その間に、私は何をしてきたのか。これまで一体何があって、何が無かったのか。

そんなことはこの日記で書くつもりはないので話すのを控えておく。

適当に想像しておいてもらいたい。文章から大方予想はつくかもしれない。25歳でこんなことをこんな文体で書いている人間など、どう好意的に見積もってもロクなやつではない。隙あらば自分語りを始める。

自分語り?
自分語りとはなんだ?
よく聞くがそれはどんな行為だ?
現代人に語るほどの自分などそうそうあるものなのか?
世の人の言う自分語りとは煎じ詰めればただの自慢話ではないのか?
つまり自分とは自慢のことなのか?

洒落くさい自問を垂れ流して失敬した。水洗しておこう。

水です。水だそうです。水なんです。水でした。水でしょう。水で候。

はい、ジャブジャブ、ということで。

洗い流したら思い出した。そうだそうだ、そもそもこれは週報なのだった。その週を総括するための記録記事。だから今週のことを話す必要がある。

今週。在宅ワークをした。以上。

うん。

総括も何も、鬼の首を取ったように目的を見つけ直したような書き方をしたが、いや、今週一番自分の中で大きかったのはシンエヴァ観たことなんだってば。最初に目的は達成している。

何も、その週にあったことを書くのではなく、もしかするとこれは「その週の時点でまだ書いたことのないことを書く」のが良いやり方なのかもしれない。というか、普通そういうものだろう。エッセイの連載とか大体全部そうだし。どんなに多忙なミュージシャンやらタレントやら俳優やら、はたまた作家だったりしても、そう毎週毎週驚くべき出来事なんて起こるものでもないだろう。だからその週書きたいことを書く。それでいい、きっと。

そうなると、今の私があと書きたいことと言えば『リトルウィッチアカデミア』を見始めたというくらいなのだが、どうもまだ深く語れるほどではないので保留としておく。

あ、そうだ、最後に今週一番感動した動画を載せよう。こっちは16年目。四半世紀にはあと10年弱。無事今のこの大変な時期を乗り越えて4半世紀と言わずいつまでも生き延びていってほしい。

古のテキストサイトを思わせるノリの文章になっちまったなしかし……。

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