立ち止まって、自分の頭でゆっくり考えることの大切さについて

書店をふらついていたところ、
大学時代に初めて読んだ法学入門書と
再会しました。

自分で考えるちょっと違った法学入門 第4版
(有斐閣 道垣内 正人 (著))


大学1年生の頃、「法学」の授業で
指定された教科書でした。

法律の予備知識は全く必要無く、
「ちょっと変わった10の問題
を考えながら法学の面白さを味わおう」
という、ユニークな良書だったのですが、

読んだのは25年以上も前ですから、
すっかり本の内容は忘れましたし、
版を重ねて「第4版」になっていましたので、
もう一度、読んでみることにしました。


まず、「はしがき」が名言の数々で、
改めて、大切なことを学びました。

「はしがき」からの引用(抜粋)
法律学に正解はない。このことが本書で一番強調したいことである。
法律学とは、利己的で、場合によっては邪悪な心が顔を出す不完全な人間によって形成されている社会にいかに秩序を与えるかを考える学問であり、これが「正解」ですとはとても言えない人間臭いものである。
大切なことは自分で考えることである。問題を頭の片隅に置いて一日くらい折に触れて考えてもらいたい。

    

    「自分で考える」    
    「一日くらい折に触れて考える」

1日のうち、そんな時間を、どのくらい確保できているだろうか・・・
スマホから目に入る大量のタイムラインが速すぎて、ゆっくりと、自分の頭で考える機会が減っているのではないか・・・

そんな自省をしながら読み進めた「問題1」は、「ケーキの分け方」。
いきなり、法学とは縁の遠そうなテーマです。

問題の概要は、こんな感じです。

2人の兄弟の間で、「大きないちごが1つのった 三角のショートケーキ(冷蔵庫の中でひっくりかえって、クリームが片寄っており、とてもちゃんと半分には切れない)」をめぐって「紛争」になっている。
お母さんは、どうすればいいか?

真っ先に思いついたのはジャンケンですが、おそらく、もっと良い解決方法があるのでしょう。
一旦、法律の知識を全て忘れてしまった方が、ひらめきやすいのかもしれません。


まず、10の問題だけを全て読んでみました。
どれも、一筋縄ではいかない問題ばかりです。
余暇の時間は限られていますが、
わずかな時間でも、立ち止まって、
自分の頭でゆっくり考えてみたいと思います。

(以上です)

 
  


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?