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元看護師が伝えたい3つのこと。

こんにちは、白川悦子です。


今日書きたいことは、病院とのかかわり方について。命について。

看護師歴25年の中で、人生の最期に後悔する人たちをたくさん看てきたからこそ、すべてのみなさんに自分らしく人生を謳歌してほしい!と感じています。

元気なうちに好きなことを思いっきりやってほしい。
そして、医療は万能じゃないよ、ということを伝えたい。

医療を批判したいわけじゃないので、読んでくれる人にうまく伝わればいいけれど、やみくもに自分の身体を医師にあずける人が多いなぁと思ってきました。

体調が悪いと不安になるし、病院に頼りたいのはもちろんのことだけど、持つべき視点は多い方がよいと思っています。



ひとつ目

もちろん、医療のおかげで助かる命はたくさんあるし、懸命に治療にあたる人があっての医療ですが
本当にいろいろなケースがあって
今提供している医療は最善なのか?と感じてしまうことがたくさんありました。


・そもそも、体調の不良が「心が原因」でそうなっていることが多いから、治療するのはそこじゃないと思われるケース。

・処方される薬の副作用が原因で更なる治療が必要になっているケース。

・不適切な医療のせいで、人生が狂ってしまったケースも残念ながら知っている。

・最善で最先端の医療が、その人にとっては最善でない場合もある。

・たまたま当たる担当医との相性もあれば、その医師の技量だってある。

・新薬や新しい治療を試したがる医師もいれば、安全で確立された治療を選ぶ医師もいる。その患者さんにとってではなく、医師個人の好みがある。

・人間性が未熟な医師もいれば、すばらしい医師もいる。

だって医師も人間だから。

神様じゃないんです。

薬や検査や治療でお金を生んで生計を立てている。
本当は不要な薬や検査があるかもしれない。

まずそれを知っていたらいいと思うのです。

だからお伝えしたいことの一つ目は
「医師も人間です。神様じゃないよ」
っていうこと



ふたつ目


じゃあ、どうすればいいのだろうか。

一般の人が医師と同じレベルで知識を得るのは難しい。
わたしだって、知らないことばかり。
そして医学は日々進化・進歩していくし、医療制度も毎年変わる。

なので、病院にかかるなら、わからないことはちゃんと聞いてください。

医師はコミュニケーションに長けている人の方が少ないです。
説明が難しかったり、なぜかぼそぼそしゃべる人が多いです。
忙しいから不機嫌な医師もいます。

でも威圧されずにわからないことは聞いていいんです。
わたしがいつも感じていたのは、何がわからないかがわからない。。。という人がほとんどだということ。

そんな状態で、同意書にサインしなくていいのです。

めんどくさそうな態度をされたとしても、わからないことはちゃんと聞いていいんです。負けないで!

医師は先生と呼ばれているけれど、人としては対等です。

患者はちゃんと対価を支払って診療を受けているのです。

待たされたとかプンスカ怒鳴っている患者さんもいるけれど、患者側の態度を強くしろという意味ではありませんよ。
医師も患者も人として対等という意味です。

なので、お伝えしたいことのふたつ目は、わからないことはわかるまで質問していい、信頼できないと感じるなら、医師を替えましょうということです。



みっつ目


これは本当に、思い通りにならないことがあります。

病気になりたくてなる人はいません。

自分自身のことに限らず、家族の問題でも同じ。
例えば、延命治療はいらない、そう決めておいたとしても、気付いたら治療のフルコースに乗っていたということも十分あり得る話。

どうにもならないことが起きることもあるし、
決めていたことが実際の場では変わってしまうこともよくあること。

例えば癌になったら人生のしまい方はこうしようと考えていたとしても
心筋梗塞であっという間に逝ってしまうかもしれない。
認知症になって、自分の事がわからなくなって何年も人のお世話になるかもしれない。
事故や自然災害だっていつ起きるかわからない。

そんな暗い未来を想像したところでどうにもならないのだけれど、
自分の人生の終わりについてちょっとだけ考えてみるというのは
ものすごく大事なことだと思うのです。

暗い気分になる必要はひとつもなくて。

いつどうなるのかわからないけれど
今この瞬間は自分のものだから。

手持ちの残り時間がどれくらいあるのかわからないからこそ、
自分が好きなことってなんだろう?
今やりたいことは何だろう?
一緒に過ごしたい人は誰だろう?
自分が作りたい世界はどんなだろう?

そういうことを考えることがまず必要だと思うのです。

現場でいろいろな現実を見てきたわたしが伝えたいことは、
自由にできる今をどうするのかが一番大事ですよということです。

病気になる前の元気な時間を
自分の考えで選んでほしい。

そうじゃないと病気になった時の対応なんてもっと難しいから。

日頃から自分の事が自分で決められない人が
弱った時に自分で選んだり決めたりってできないから。

なのでみっつ目にお伝えしたいことは
一度「死」についてしっかり考えてみる時間を作ってみたらいいよということです。



お先に天国ワークショップをやる意味


このワークショップの中で、「いっぺん死んでみる」という体験をしてもらうのですが、医療現場に長年いたからこそ伝えたいことを盛り込んでいます。

考えているだけなのと、体験してみるのは本当に違うのです。

頭でいくら考えても決められなかった答えに導かれるから。

納棺士さんとのコラボワークショップのため、入棺体験がセットです。

体験して、どんなことを感じたのか是非教えてください。


次回開催は5月27日(土)12:30〜です


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