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おむすびをつくろう!

「おむすび」は、日本が誇る最高のファーストフード。ごはんさえあればすぐできるし、携行性も抜群、我が家ではお腹がすいたら、お菓子ではなくおむすび握って食べてます、これほんと。

基本の「おむすび」レシピ

ラップとお茶碗を使用した、誰でもできるおむすびの作り方です。
手も汚れず、やけどの心配もなく、安心して作れます。

材料 1個分
ごはん 100g程度(ごはん1合で2~3個できます)
海苔 1/3~1/2枚
おむすびの具 お好きなもの
塩(自然塩) 適量
作り方
1.茶碗にラップをしく。
2.たきたてのごはんを入れてならし、まんなかをへこませる。
3.具材を入れて軽くおしてなじませ、周りのごはんを具にかぶせるようにしてラップで包み、形を整える。
4.塩をふり、海苔でまく。

「おむすび」を作る前に決めること

1.形はどうする?
2.白ごはんか、混ぜごはんか?
3.中に入れる具材はなに?
4.海苔で巻くか、それ以外か、もしくは焼いちゃう?

案外決めることたくさんあります。

1.おむすびの形はどうする?

おむすびの形には、いろいろとありますが、ざっくりと分けて、丸型、三角型、俵型、平たい丸型の4種類。関東は三角、関西は俵型、東海、北陸地方は丸型、北海道、東北地方は平たい丸型が多いと言われていますが、これも絶対とはいえず、各家庭でおむすびの形が異なります。

私といえば、その都度好きな、自分が握りやすい形でつくればいいかなと思っていますが、多いのは三角型です。

2.白ごはんか、混ぜごはんか?

白いごはんでお米の味を活かしたおむすびもよいですが、ごはんにゆかりやわかめ、青のり、カレー粉、ケチャップなど混ぜたりして、色をつけるのもありです。ビーツをすりおろしてごはんに混ぜたら真っ赤なおむすびができます。

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出典:SALUS2017年4月号アイデアおにぎり特集より

「こうしなきゃいけない!」というルールはありません。↑の写真みたいにやりたい放題でもOK!玄米、黒米、雑穀米のおむすびもよいです。
ちなみに左上の真っ黒なおむすびはイカ墨です。^ ^

3.中に入れる具材はなに?

梅、鮭、明太子、たらこ、昆布、筋子、おかかなど、スタンダードなものから、ツナマヨ、鮭マヨなどのマヨネーズ系、煮卵、唐揚げ、焼肉、チーズなどのリッチ系まで、おむすびの具材も自由です。大きなおむすびにして鮭×たらこなどの混合スタイルなどもあり。挙げたらキリがないので、フリースタイルで決めてください(丸投げ)。

4.海苔で巻くか、それ以外か、もしくは焼いちゃうか

おむすびといえば、ごはんを海苔で巻くのがスタンダード。海苔は手にごはんがくっつかず、ラッピング効果が期待できるのでおむすびには最適です。海苔以外でいえば、とろろ昆布やかつお節、野沢菜、高菜で巻くのもよいです。醤油や味噌を塗って焼いてもOK、こちらもフリースタイルで(丸投げ2回目)。

以上4点、作る前に考えてから作り始めてくださいまし!

おいしい「おむすび」を作るために

1.炊きたてのごはんを使うこと
2.握る回数は少なく!10回以内で。
3.味がまろやかな自然塩がおすすめ。
4.海苔や具材は、握る前に必ず準備しておくこと。

1.  炊きたてのごはんを使うこと

ごはんは、炊きたてのアツアツのものを用意してください。ここ大事。炊きたてごはんであれば、握る回数が少なくても、ふんわりしたおむすびを簡単に作ることができます。冷えたごはんを使うと、ごはん同士を結着させようと強く握るため、ごはん粒が潰れやすくなります。アツアツなのでやけどしないように注意しなければなりませんが、おいしさは格別です。

2.握る回数は極力少なく

力強くぎゅうぎゅうと握るとお米がつぶれてしまい、固いおむすびができあがってしまいます。優しくふんわりと包み込むよう、少ない回数で握ってください。

3.味がまろやかな自然塩がおすすめ

おむすびは、シンプルな料理だからこそ、塩はいいものを。ごはんに塩をふることで、味のコントラストが生まれ、ごはんがより甘く感じられます。とはいえ、塩の味が強すぎるのもよくありませんから、味がまろやかな自然塩を使うのがおすすめです。

4.海苔や具材は、握る前に必ず準備しておくこと

おむすび作りは、手際の良さが大事。握り前に海苔は切り分け、具材はあらかじめ準備しておくと慌てません。平常心がおむすびをおいしくします。

「おむすび」についてよく聞かれること

おむすび教室をやるときに、よく聞かれる質問などです。あくまで私の見解ということでご参考にしていただけたらと思います。

「おむすび」と「おにぎり」の言い方の違い

そもそも、「おむすび」と「おにぎり」という言い方は何が違うのか。この違いに関して諸説あり、はっきりと結論はついてません。

私はおむすびを教えていただいた師匠から、「おにぎりではなく、おむすびと呼ぶように」とたたき込まれたため、「おむすび」という言葉を使っています。

言い方の違いに関してご興味のある方は、おにぎり協会さまの記事をご覧くださいませ。

素手で握ることについて

「素手で握るとおむすびがおいしくなる」という話もありますが、私は、普段はラップかエンボス加工の使い捨て手袋を使っておむすびを握っています。黄色ブドウ球菌などの手についた細菌による腐敗、食中毒の心配があったり、また素手で握ったおむすびを苦手な方もいたりするためです。

ラップや手袋を使うと、ごはんが手にくっつかず、キッチンが散らからないというメリットもあります。

お米の品種について

日本のお米の多くは、品種改良時に「おむすびにしてもおいしいお米を目指す」という基準もあるため、どんな品種で握っても、おいしいおむすびができると思います。

私の好みといえば、比較的もっちりとしていて、甘みのあるお米で握るおむすびが好きですね。我が家は、コシヒカリか新之助で握ることが多いかな。

おむすび用のごはんの炊き方

おむすびは「冷めた状態で食べる」のが前提となります。お米の吸水が不十分な状態で炊飯すると、炊き上がった時に芯が残ったり、冷えた時にお米が急激に硬くなったりします。おむすびやお弁当にする場合は、お米を必ず吸水させて炊いてください。

炊飯器なら、通常モードに吸水機能が含まれてますので、お米を研いですぐスイッチオンでOKです。早炊きモードには吸水が含まれていないので、おむすびを作るときには使わないでくださいね。

冷えたごはんやレンチンで温めたごはんだと、お米同士がうまく結着できず、何回もぎゅうぎゅうと握ってしまって硬いおむすびになることがあります。炊きたてごはんだと、握る回数が少なめで済むのでおすすめです。

具材のこと

具材の目安は、ごはんの量、具材の塩分量によってまちまちですが、大体7~10g前後と思っていただけたらOKです。

私は、鮭、たらこ、筋子などを購入したら、あらかじめ小さく切り分けて冷凍しています。
冷凍するときは、バットに並べて、上からふんわりラップして、半日ほど冷凍したら取り出します。そうすると1個1個冷凍されて、個々にラップする必要もなし。そのままま、タッパーや冷凍保存袋に入れ、再び冷凍庫へ。

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おむすびを握るときに使う分だけを取り出して、凍ったまま入れて握ります。ごはんの熱で溶けるので、解凍せずとも大丈夫。具材の冷凍ストックがあると、とっても便利ですよ。

海苔はパリパリ派か、しっとり派か

食べる直前に海苔を巻く「パリパリ」派と、事前に海苔を巻いてなじませる「しっとり」派で論争?がたまに起きたりしますが、こちらもお好みで。

パリパリ海苔方式は、コンビニでおにぎりの販売が始まったときに導入されたものだそうですが、それまでは、特に家庭で作るおむすびは、しっとり海苔方式が主流でした。でも、最近では家庭のおむすびでも「パリパリ」派という人が増えてきたみたいです。

おおむすびの保存方法

おむすびの保存や携帯には、ラップとアルミホイルのどちらがよいか?という質問をいただきますが、私はアルミホイルをおすすめしています。

アルミホイルは、おむすびとの間に適度な隙間ができて、ラップよりは湿気がたまりにくくてよいですね。

旭化成の「クックパーおにぎりシート」や、100均ストアで売ってるおむすび用の保存袋など、専用のグッズもありますから、それらを使ってもOKです。

番外編「しょうゆおむすび」

普段、塩で握るおむすびを、たまたま醤油で握ってみたら大反響でした。こちらの記事もあわせてご覧くださいませ。

「おむすびと味噌汁」のイベントやりますよ!

7/20(月)の夜、スープ作家の有賀薫さんと一緒にオンラインでこんなイベントをやります。おむすび握って、お味噌汁作って、みんなで「いただきます」をしましょう!

有賀さんの「味噌汁」の記事も、ぜひご覧ください!

おむすびの具レシピ

●ゴーヤとえのきのカレーみそ

材料
ゴーヤ 60g(約1/4本)
えのきだけ 50g
にんにくすりおろし 1片
青唐辛子 1本
A
みそ 大さじ1
みりん 大さじ1
酒 大さじ2
カレー粉 小さじ1

作り方
1.ゴーヤは1cm幅に切った後薄切りにする。えのき茸は1cm長さに切る。
青唐辛子はみじん切りにする。Aは混ぜ合わせておく。
2.フライパンにごま油小さじ1、1とにんにくすりおろしを入れ、中火にかける。1分ほど炒め、えのき茸から水分がでてしんなりしたらAを加えて、全体がなじむまで焦がさないように2分ほど炒め、火をとめる。

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●アボカドおかか

アボカド1/4個は1cm角に切る。かつお節大さじ2、しょうゆ小さじ1を加えてまぜる。

●カリカリベーコンエッグ

卵は殻付きのまま、冷凍庫に一晩入れ、冷凍する。(冷凍中に殻が割れるので容器、またはタッパーなどに入れて冷凍すると良い)自然解凍し、黄身を取りだし、しょうゆに1時間漬ける。
薄切りベーコン1枚は5mm幅に切り分け、フライパンに入れ、カリカリになるまで炒める。おむすびの中に黄身、ベーコンを入れる。

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