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7月の映画感想【8/4追加】

暑さにやられてすでに溶けているのにまだ7月。もう7月。このままではあっという間に老婆直行である。恐ろしい。

【モールス】(7/1観賞)
親から借りっぱなしだった映画。出かけたついでに車で見たのが悪かった。2回くらいめちゃくちゃいいシーンで軽く意識をとばしてしまったが、純粋な愛と切なさが絡み合うストーリーだった。
何がすごいって、これ恋愛的な意味でも崇拝とかでもないの。ほんのちょっぴりの恋心が純粋な愛に変わる。しかしその後がとてつもなく切ない。ラストがまあ~~~~~言葉にできないのよ。

【子宮に沈める】(7/6観賞)
この世には本物の善人なんかいなくて、それは親でさえそうなんだと教えてくれる映画。
少しネタバレと考察が入るのだけど、実はこの映画の主人公、愛情をきちんと受けて育たなかったように見える。夫との会話のやり取りでお察し状態。だからこそ、気持ちはわかる。
この映画、出てくる大人が皆まともじゃないというか、楽な方に逃げ続けているのが特徴。
たどり着いた結末に「まあそうなるよな」と思った。ついでに別の世界線の自分を想像してなんとも言えない気持ちになった。
誰が悪いかというと大人が皆悪いけど、普通の幸せが一番難しいのかもしれないと再確認。

【サメストーカー】(7/13観賞)
思ったほどサメの出番は少ないが、サスペンス・スリラー映画としては面白い。シャイニングのスリルを大分まろやかにした感じだけど、しっかりじわじわ追い詰めてくる。Z級やB級のくくりではないと思う。思いもよらぬところでちゃんとした映画を見た感じがする。

【アウシュヴィッツのチャンピオン】(7/17観賞・感想7/22)

できれば劇場で見たかった作品。近隣だとサールナートホール静岡で紹介・上映されていたと思う。なんでこれ全国でやらなかったんだろうと思った作品。すごくいい、とまではいかないけれど、WW2の最中でもこんな微かな希望があったのかと感じたのはシンドラーのリスト以来。私は戦争映画自体得意ではないし、シンドラーのリストを学生の頃に授業で見てひっくり返りそうになったけど、戦争って全ての感覚を麻痺させるんだよな、としみじみ思った。
見る前までは陰鬱な気持ちだったのが、見終わったら希望を持たされた特殊な映画。

【スモールワールド】(7/22観賞)

これもいい話だけど本気でキッッッツ……と感じた。バリバリのアクション映画で拐われたちみっこたちを次々助け出す話だと思ったら精神を鰹節のごとく削られた。少女たちの人身売買、それをビジネスにする大人。ここだけでもう大分キツいけど、性を早い段階で他人に売り物にされたが故に生きる手段にするしかなかった女の子たち。国境を超える度に捜査は困難になり、やっとの思いでウーラが見つかった頃には12年が経過していた。この12年でウーラを探し続けていた警官の心情が「よかったね」といえないのがポイント。それはあるシーンで描写されているのだが、めちゃくちゃきっっつい。つらい。だからこそラストシーンが強く美しく真っ直ぐに感じるのだけど、あんまり人にはおすすめできない。

 【RRR】(7/24観賞・29日追加)
ナートゥ!次の公用語、歌は、踊りはナートゥよ……!ストーリーはバーフバリの方が個人的には好きかな、という感じ。熱さは相変わらず凄まじい。日本はいま夏だけど、劇中は体感温度100度超え。37度くらいじゃこの映画には勝てない。静かな闘志、目覚めた怒り、やっぱり私も前世はインド人な気がしてくる。
火薬の使用量◎

【Fall】(7/29観賞・29日追加)
内容は人から聞いて知っていたけど怖い。
劇場で見なくてよかった。高いところが苦手な私は片手間に見ても震えた。塔たっっっか、下こっっっっっわ。
臨場感ハンパないのでスリルを求める人にはおすすめ。
あと、本編後のエンディングテーマが兎に角怖い。本編見てから聞くとゾッとする。

【夕方のおともだち】(7/31観賞・8/4記事追加)
7月の映画感想なのに8月になってしまったが気にしない。
この映画は、物語自体は大きくないけどめっっっちゃくちゃ好きな雰囲気。ざらりとして少し荒れた内容なのに空気感がすごく特徴的。確かに切ない部分もあれば、男女間の友情も(よりもっと生々しいが)薄汚さも一途に思い続ける気持ちも全部つまってる。R18だし内容が内容なので万人受けするかは不明だけど、私はすごく好きな映画だった。

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