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【水曜日のしかけ#24】1秒コーチング『○○だったら?』

水曜日はマネジメントに関する「7秒しかけ」を紹介していきます。

多くの上司がコーチングスキルを習得したいと望んでいますが、その道のりは容易ではありません。

そこで、今回は1秒コーチング!第7弾
1秒で実行できるしかけ『○○だったら?』を紹介します。

『白潟さん、〇〇はお客様とか上司ですよね?』
はい、それもあります。

『この問いかけ使ったことあります!メンバーに別の視点で考えさせるにはいい質問ですよね』

そうなんです、素晴らしいですね!
ナイスコーチング!ぜひ継続してください。
ここまで読んでもらいありがとうございます。

『私は、あまり活用したことないです』
そうですか、ぜひ今日から活用してもらえると嬉しいです。

〇〇だったら?』で考えさせるコーチングは「リフレーミング」の中のAs if(仮定) のリフレーミングです。

リフレーミングは、コミュニケーション心理学の用語です。思い込みや固定観念を別の視点から捉え直すことで、新しい見方を得る思考法を指します。

ネガティブな事象も視点を変えることで、前向きな気持ちになったり、コミュニケーションを円滑にしたりするメリットがあります

1秒コーチング『○○だったら?』をメンバーに問いかけると、メンバーには次のメリットが得られ成長します。

・ 新たな視点で考えることができます
・ 固定観念から脱却できます
・ 新しいアイデアや解決策を立案できます

それでは、紹介していきます。


0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)

7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。

① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~

小さい行動はすぐに生活に取り入れることができ、やがて自然と大きく成長していきます。小さいことから始めれば、時間的な負担を気にせず大きな変化への第1歩を踏み出すことができます。

『習慣超大全/BJ・フォッグ (ダイヤモンド社)』

② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~ 

簡単にいうと「もし○○だったら△△する」と決めておくだけです。
人間の脳は『XならY』という文章を記憶しやすく、無意識にそれに従って行動できるようになるようです。発動タイミングを決めてしまう、これが習慣化のポイントです。

『やり抜く人の9つの習慣/H・ハルバーソン著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』

【If-Thenプランニングの例】
・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す
できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」

③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~
何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。

20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!

④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~
習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。

特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。

具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。

1 1秒コーチング『〇〇だったら?』とは

突然ですが、上司とメンバーの次の会話を読んでください。

山田:『マネジャー、朝一にA社の鈴木さんから『昨日から急にリードが少なくなってきたんですけど原因は何でしょうか?』とチャットで質問もらいました』
上司:『そう、それでどうしたの?』

山田:『はい、午後に返信しました』
上司:『どうして午後だったの?』

山田:『朝一はバタバタしており、10時からチームミーティングがあったので、午後になってしまいました』
上司:『ダメだよ、すぐ返信しなくちゃ次からしっかり対応して』

この上司のフィードバックどう思いますか?
『白潟さん、これはあまり良くないネガティブフィードバックですね』

そうなんですよ、おそらくこのようなフィードバックだと山田さんは納得しません。

やはり、こういう時こそコーチングを活用すべきです。
さて、上司の皆さんなら、こんな時どのようなコーチングをしますか?


ここで、おススメしたいのが1秒コーチング『〇〇だったら?』です。
具体的な活用方法は次の会話を読んでください。

山田:『マネジャー、朝一にA社の鈴木さんから『リードが少なくなってきたんですけど原因は何でしょうか?』とチャットで質問もらいました』
上司:『そう、それでどうしたの?』

山田:『はい、午後に返信しました』
上司:『そうか、山田さん、A社の鈴木さんだったらどうしてもらいたかったと思う?』

山田:
『A社の鈴木さんだったらですか? うーーん、どうするかな?
早く原因を知りたいと思います』
上司:『そうだよね、そうすると山田さんの対応をどう評価する?』

山田:『良くない対応だったと思います』
上司:『そうだね、次回からしっかり対応してください。どうしても忙しく返信できない場合は『直ちに回答できず申し訳ございません、午後に返信します』ぐらいの返信はした方がいいね』

いかがですか?
こんな感じで1秒コーチング『〇〇だったら?』を活用します。

〇〇だったら?』の質問は、他にも

・私(上司)だったら?
・社長だったら?

・新人だったら?
・XX部の社員だったら?

・もし納期が明後日だったら?
・もし状況が逆だったら?

その時の状況によって質問を変えて1秒コーチング『〇〇だったら?』を活用してください。

2 アンカー(『〇〇だったら?』を思い出させるきっかけ)

きっかけがなくても『〇〇だったら?』実践できる上司は、今すぐ実践しましょう。

きっかけがあった方が『〇〇だったら?』を実践しやすい上司は
メンバー」をきっかけにしましょう。

次の条件に合うメンバーをきっかけにしてください。

・ 考えることが好き
・ 柔軟な思考ができる
・ 成長意欲が高い

3 今すぐ準備しましょう

準備しなくても実践できる上司は、今すぐ実践しましょう。

そうでない上司は『〇〇だったら?』を実践するには
次の準備が必要です。今すぐ準備しましょう!

① 週4回以上の実践状況のチェックシート作成
前述したマジックナンバー4(週4回以上の実践で習慣化しやすい)を実践する準備です。週4回も実践しないかもですが、準備の例を次に示します。

・ 「XXさんに『〇〇だったら?』」と4枚のふせんに書く
(実践したらふせんをすてる!)

・ 1枚のふせんに『〇〇だったら?』と4回のチェック欄を書く(実践したらレチェックをいれる、4回チェックしたらすてる!)

② ①のチェックシートを手帳に貼る、またはパソコンに貼る

4 いつから実践しますか?

〇〇だったら?』いつから実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!

・ 今から
・ 明日から
・ 来週の月曜日から

決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
〇〇だったら?』実践と記入した付箋を手帳やパソコンに
貼ってもいいです。 

1秒コーチング『〇〇だったら?』の紹介は以上でおひらきです。
皆さんのコーチング力アップを心から願っております。

実践したらX(Twitter)への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです!

今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。

〇〇だったら?の7秒しかけを気に入ってもらえたら、
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それでは、また明日!

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