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【水曜日のしかけ#29】1秒フィードバック『周りからどう見られていると思う?』

水曜日はマネジメントに関する「7秒しかけ」を紹介していきます。

今回は、上司の皆さんが日頃から実践しているメンバーへのフィードバック力が更に向上する7秒しかけです。

その名も1秒フィードバック
7秒しかけの中でも特に簡単即効果を期待できるしかけです。

今日ご紹介するしかけは『周りからどう見られていると思う?

上司の皆さん、メンバーにこの問いかけしたことありますか?

『白潟さん、はい私はたまに質問します』
へー!ナイスフィードバックですね!

どんな時に使いますか?
『メンバーが周りからどう見られているか認識していない時に質問します』


問いかけた後の効果はどうですか?
『効果ありますね!』

そうですか、それは良かったです。
ちなみに、どんな効果ですか?

『メンバーが自分が周りからどう見られているかに気づきます』
へー!そうなんですね。

『例えば、まわりから信頼されてないとか、良く思われてないとかに気づくみたいです。もちろん、何回かのやり取りをしますけど…』
凄い!ナイスフィードバック&コーチングですね。

1秒フィードバック!『周りからどう見られていると思う?
まだ、活用してない方ぜひ読み進めてください。


0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)

7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。

① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~

小さい行動はすぐに生活に取り入れることができ、やがて自然と大きく成長していきます。小さいことから始めれば、時間的な負担を気にせず大きな変化への第1歩を踏み出すことができます。

『習慣超大全/BJ・フォッグ (ダイヤモンド社)』

② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~ 

簡単にいうと「もし○○だったら△△する」と決めておくだけです。
人間の脳は『XならY』という文章を記憶しやすく、無意識にそれに従って行動できるようになるようです。発動タイミングを決めてしまう、これが習慣化のポイントです。

『やり抜く人の9つの習慣/H・ハルバーソン著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』

【If-Thenプランニングの例】
・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す
できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」

③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~
何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。

20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!

④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~
習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。

特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。

具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。

1 1秒フィードバック『周りからどう見られていると思う?』とは

周りから自分がどう見られているかを完全に理解することは難しいです。

なので、他人からのフィードバックを積極的に受け入れ自己反省の時間を持つことで、少しずつ理解を深めることができます。

周りから良く見られているのであればフィードバックする必要はないかもしれません。

ただ、悪く見られていることを本人が気づいてないのは、本人にとって良くないです。

例えば、上司がメンバーに『最近、周りからの評判悪いよ』と直接ネガティブなフィードバックをしたらどのような反応が返ってくるでしょうか?

『メンタル弱いメンバーだと傷つくんじゃないですかね?』

そうですよね、メンタル弱いメンバーには直接的なネガティブフィードバックは有効でないことが多いです。

メンタルが強いメンバーでも、上司とメンバーで人間・信頼関係が構築できていない場合は劇薬になってしまうかもしれません。

枕詞(クッション子言葉)を使い、メンバーのショックをやわらげることはできるでしょう。

他のやり方として、1秒フィードバック『周りからどう見られていると思う?』があります。

質問形式にすることで、相手に自分の行動や態度について考えさせるきっかけを与えます。これは、自己認識を深め改善の動機付けになります。


こんな感じで活用してみてください。

【上司とメンバーの1on1でのシーン】

上司:
『佐藤さん、今日もありがとう。それでは1on1始めようか』
※1on1にきてくれてたことに感謝からスタートしています。

佐藤:『はい、マネジャーお願いいたします』

(いつもの1on1のやりとり)

上司:『ところで、話は変わるけど、佐藤さんひとつ質問いいかな?』
佐藤:『はい、どうぞ』

上司:『佐藤さん、最近、周りからどう見られていると思う?
佐藤:『周りからですか…?』

(しばし沈黙、佐藤さんは沈思黙考)

佐藤:『マネジャーから問いかけられるということは、あまり良い話ではないんですかね?』

上司:『佐藤さん、読みが深いね! 佐藤さんにとって耳の痛い話かもしれません』

佐藤:『そうですか、もう少し考えてみます』

(しばし沈黙、佐藤さんは再び沈思黙考)

佐藤:『マネジャー、もしかして私のコミュニケーションの取り方ですか?』

上司:『コミュニケーションの取り方? どうしてそう思ったの?』

佐藤:『はい、他のメンバーと良く議論するんですが、つい熱くなってしまい一方的に話してしまうことが結構あるんです』

上司:『一方的に話してしまうか、それは良くないね。相手の話は最後まで聴いてるの?』

(しばし沈黙、佐藤さん振り返る)

佐藤:『いやぁ、途中で遮ってるかもです』
上司:『途中で遮るのは良くないね』

佐藤:『そうですよね。マネジャー、私周りからの評判良くないんでしょうか?』

上司:『そうだね、あまり評判は良くないね』
佐藤:『やはりそうでしたか…』

上司:『他のメンバーの話を最後まで聴かないのと、メンバーの誤解かもしれないが佐藤さんににマウント取られたと感じるメンバーはいるようです』

佐藤:『そうですか… マネジャー、申し訳ございません』

上司:『佐藤さん自ら気づいたので1歩前進です。どうやって改善していくか一緒に考えよう』(⇒この後コーチングで解決策を考える)

いかがですか?

気にいってもらえたら、ぜひ1秒フィードバック『周りからどう見られていると思う?』活用してください。

2 アンカー(『周りからどう見られていると思う?』を思い出させるきっかけ)

きっかけがなくてもメンバーにフィードバックできる方は
周りからどう見られていると思う?』を実践してください。

実践するのに不安がある方は、人すなわち「メンバー」をきっかけにしましょう。

★ 〇〇さんが自分の見られ方に気づいていない!
⇒ 
周りからどう見られていると思う?とフィードバックする

さて、誰なら一番フィードバックしやすいですか?
全メンバーの中から次の条件にあてはまるメンバーを選んでください。

・ フィードバックしやすい
・ 課題が多い
・ チームワークが苦手
・ フィードバックを素直にきく

3 今すぐ準備しましょう

周りからどう見られていると思う?』を実践するには次の準備が必要です。
今すぐ準備しましょう!

① 週4回以上の実践状況のチェックシート作成
前述したマジックナンバー4(週4回以上の実践で習慣化しやすい)を実践する準備です。週4回は実践しないかもですが、準備の例を次に示します。

・ 「XXさんに『周りからどう見られていると思う?』」と4枚のふせんに書く(実践したらふせんをすてる!)

・ 1枚のふせんに『周りからどう見られていると思う?』と4回のチェック欄を書く(実践したらレチェックをいれる、4回チェックしたらすてる!)

② ①のチェックシートを手帳に貼る、またはパソコンに貼る

4 いつから実践しますか?

周りからどう見られていると思う?』いつから実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!

・ 今日から
・ 明日から
・ 来週の月曜日から

決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
周りからどう見られていると思う?』実践と記入した付箋を手帳やパソコンに貼ってもいいです。 

1秒フィードバック『周りからどう見られていると思う?』の紹介は以上でおひらきです。皆さんのフィードバック力UPを心から願っております。

実践したらX(Twitter)への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです!

今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。

1秒フィードバック『周りからどう見られていると思う?』の7秒しかけを気に入ってもらえたら、「日刊7秒しかけマガジン」のフォロー頂けると嬉しいです!

それでは、また明日!!




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