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【月曜日のしかけ#36】1秒Q『どうしてそう思うの?』

月曜日は仕事力大全の基礎に関する「7秒しかけ」を紹介していきます。

今回は新シリーズ「1秒Q」の第5弾の紹介です。

1秒Qとは、短い1秒の質問で5つの効果を得るための質問手法です。

① 相手のおもいや考え、感情を聴きだしてあげる
② 相手の考えを整理してあげる
③ 相手に新しい視点を得てもらう
④ 相手の興味や関心を理解し、相手との信頼関係を築く
⑤ 相手に喜んでもらい満足してもらう


今回は、1秒Q第5弾『どうしてそう思うの?』を紹介します。

シンプルな質問ですが、この質問をすることで相手がどうしてそのような発言をしたのか考え原因の把握ができます。

その結果、相手は自分の考えが整理でき喜びますし満足します。

『白潟さん、既に『どうしてそう思うの?』を使ってます』
素晴らしいですね!ナイスコーチング!

ぜひ継続してください。
ここまで読んでもらいありがとうございます。

残念ながら、あまり活用していない方はもう少し読み進めてください。


0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)

7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。

① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~

小さい行動はすぐに生活に取り入れることができ、やがて自然と大きく成長していきます。小さいことから始めれば、時間的な負担を気にせず大きな変化への第1歩を踏み出すことができます。

『習慣超大全/BJ・フォッグ (ダイヤモンド社)』

② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~ 

簡単にいうと「もし○○だったら△△する」と決めておくだけです。
人間の脳は『XならY』という文章を記憶しやすく、無意識にそれに従って行動できるようになるようです。発動タイミングを決めてしまう、これが習慣化のポイントです。

『やり抜く人の9つの習慣/H・ハルバーソン著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』

【If-Thenプランニングの例】
・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す
できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」

③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~
何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。

20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!

④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~
習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。

特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。

具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。

1 1秒Q『どうしてそう思うの?』とは

突然ですが、次の同僚同士の会話のシーンを読んでください。

田中:『最近、仕事あまり楽しくないんだよね』
自分:『そうなんだ、俺は楽しいけどね、この前も・・・(自慢話)・・・』

田中:『ふーん』
自分:『もっと仕事楽しいんだ方がいいよ』

田中さんの話を奪い、自分が話し始めています
これは絶対やってはいけない聴き方です。

田中さんは不快に感じ相手のことを嫌いになったかもしれません。


続けて、こちらの会話も読んでください。


田中:
『最近、仕事あまり楽しくないんだよね』
自分:『そうなんだ、楽しくないんだ

(しばし沈黙)

田中:『なんか、同じような仕事ばっかりやらされてるんで…』
自分:『たしかに、同じような仕事ばっかりだとあきるかもね』

田中:『うん、自分にはマネジャーから新しい仕事もらえないんだよね』
自分:『田中さん、どうしてそう思うの?

田中:『マネジャーに気に入られてないと思うんだ』
自分:『そうなのかな?どうして気に入られてないと思うの?

田中:『マネジャーから声をかけられることもないし、最近マネジャーとコミュニケーションとってないから』

自分:『ふーん、そっか、私もマネジャーとはそんなにコミュニケーションとってないよ』

田中:『えーー!そうなの、自分だけだと思ってたよ』

自分:『そんなことないよ、マネジャー最近トラブル対応や新規案件で忙しいのでメンバーとのコミュニケーションが減ってる感じがする』

田中:『ありがとう、マネジャーの状況も理解できてなかった』

自分:『いえいえ、なんで、マネジャーに15分くらい時間とってもらい話をしたら?』

田中:『うん、そうするよ、色々と悩みを聴いてくれアドバイスまでしてくれ本当にありがとう』

自分:『いえいえ、とんでもない。私で良ければいつでも声かけて』


ここで会話は終わりです。

いかがでした?

1秒Q『どうしてそう思うの?』と質問すると、相手は原因を考え話します。その後、繰り返し質問すると真の原因が把握できたりします。

2回から5回くらいの質問で真の原因が把握できます。

今回の場合は、田中さんがマネジャーから気に入られてないと誤解していたことが真の原因でした。

たかが10文字の1秒Q『どうしてそう思うの?』ですが、意外と効果は絶大です。

効果絶大のしかけなんですが、留意点が3つあります。

① 「詰問調」ではなく「やさしくゆっくり」問いかける
そうすることで相手も答えやすくなると思います。

② 『なんでそう思うの?』とは質問しない
どうして?』でなく『なんで?』と質問すると、相手は叱られる(攻撃される)と思うので防御あるいは攻撃モードに入ります。

なので、肝心な「原因」を話してもらえないかもです。
詳しくは次の記事を読んでください。

③ 何回も『どうしてそう思うの?』と質問する場合は、表現を少し変える
『どうしてそう思うの?』
は3回以上質問すると、相手が話しにくくなるかもです。

なので、『そう』ではなく具体的な問いに変え質問するといいです。
『どうしてXXXXXだと思うの?』

他には、『そう思ったこころは?』もおススメです。

ぜひ、皆さんの質問レパートリーに1秒Q『どうしてそう思うの?』を加えてください。

2 アンカー(1秒Q『どうしてそう思うの?』を思い出させるきっかけ)

きっかけがなくてもできる方は1秒Q『どうしてそう思うの?』を実践してください。

実践するのに不安がある方は、人すなわち「メンバー」をきっかけにしましょう。

★ XXさんが声をかけてきた!
〇〇さんが話し始めた ⇒ 1秒Q『どうしてそう思うの?』を実践する

さて、きっかけを誰にしますか?
全メンバーの中から次の条件にあてはまるメンバーを選んでください。

・ よく声をかけてくれる
・ コミュニケーションを取りやすい
・ 聴いてあげると喜びそう
・ 質問してあげると喜びそう

3 今すぐ準備しましょう

準備しなくても1秒Q『どうしてそう思うの?』を実践できそうな方は今すぐ実践しましょう。

準備した方が実践しやすい方は今すぐ準備しましょう!

① 週4回以上の実践状況のチェックシート作成
前述したマジックナンバー4(週4回以上の実践で習慣化しやすい)を実践する準備です。準備の例を次に示します。

・ 「XXさんに1秒Q『どうしてそう思うの?』と4枚のふせんに書く
(実践したらふせんをすてる!)

・ 1枚のふせんに1秒Q『どうしてそう思うの?』と4回のチェック欄を書く
(実践したらレチェックをいれる、4回チェックしたらすてる!)

② ①のチェックシートを手帳に貼る、またはパソコンに貼る

4 いつから実践しますか?

1秒Q『どうしてそう思うの?』いつから実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!

・ 今から
・ 明日から
・ 明後日から
・ 来週の月曜日から

決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
1秒Q『どうしてそう思うの?』実践と記入した付箋を手帳やパソコンに
貼ってもいいです。  

1秒Q『どうしてそう思うの?』の紹介は以上でおひらきです。
皆さんが聴き上手になられ、話し手に喜ばれることを心から願っております。

実践したらX(Twitter)への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです!

今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。

1秒Q『どうしてそう思うの?』の7秒しかけを気に入ってもらえたら、
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それでは、また明日!


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