年を取って冬が好きになった話。
私はアラサーという戻れないところまできている。
大学生、院生の頃は秋が好きだった。
短期間な視点だった。
過ごしやすい、外出しやすい。
いつまでもこの季節が続けば良いのにと思った。
やがて時は過ぎ、社会人になり人生の新たなる章もその存在を見紛うことなく明確に存在してる。
そして人生というのが実は有限であり、周りのライフステージの変化に合わせて嫌という程自分の人生が今どの地点か考えざるを得なくなる。
未来というよりも過去を振り返り、思い出に舌鼓を打ちがちな私。
思い出の大半は冬や夏という過酷な季節にあった。
真冬に行ったヨーロッパ。
夏のどこまでも続く坂を登りながらみんなでプールに行った思い出。
冬に流れ星を友人と見た思い出。
日本には四季があり、思い出は季節に基づいて集積される。
そしてこの冬という季節も有限だ。
この有限な季節を楽しもうとなぜだか画策してしまう。
散歩もその悪あがきの一つだ。
冬の季節の散歩は過酷だが、生きている実感がなぜか得られるし、ワクワクする。
(ホルモンの関係らしい)
残酷なまでに人生のステージを考えなくてはいけないアラサー。
そしてそれを温めるかのごとくあり続ける冬に結びついた思い出。
そのとき快適でもなぜか思い出には残りにくい秋。(自分だけ?)
私はこの過酷でときに温かみを感じる冬という季節も好きになった。
お別れが近そうだが、私はこれからもこの季節を心待ちにしている。
そして雪の日も散歩をして生きていることを実感していくでしょう笑。
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