見出し画像

【日記】読書とその記録と記憶

数年前から「読書メーター」を利用している。
図書館や友人から借りた本やKindle Unlimited等、読んだ本のなかで手元に残らないもののタイトルを覚えておくためだ。

今月分のKindle Unlimitedのお勧めをチェックしていたところ、なかなか図書館では借りられない人気のシリーズのうち数巻が追加となっていた。
その中に、読んだかどうか忘れたタイトルのものも混ざっていた。

このシリーズについては、各巻をバラバラの順番で読んでおり(そうしても問題ない構成である)、最初の巻と最後に読んだ1冊以外はどれを読んだか記憶があやふやだったため、読書メーターを見返す。
記録は無かったものの、心のどこかで以前読んだ気がしなくもない、と思いつつとりあえず読み始めてみた。

やはり所々「これ前に読んだな」と確信するほどの既視感を覚えたものの、
その先の展開については全く記憶にないためそのまま読み進めたところ、
読了後の感覚は全く覚えの無いものだったことに驚いた。
基本的に、自分は読み始めた本を中断してしまうことは全くと言っていいほど無いので、これはおかしい。
こんなに強烈なものを受け取っていたら忘れるはずがないのに。

え?え?と数分間読書履歴をひっくり返して見回した挙句、一つの結論に至った。

自分の価値観が変わったからか。

以前は気にも留めなかったような描写が刺さり、目に入らなかった点に着目するようになった結果(逆も然り)、より深く心に刻まれることとなったのだろう。

やはり読書って、情報を得るだけの行為ではないんだな、と改めて思った。
内容を覚えているつもりの「大好きな本」も、時間を置いて読み返したらまた違った感想になるのかもしれない。

……という所感と、「いや、人生は短い!できるだけ多くの情報を頭に詰め込んで走馬灯の容量を増やすのじゃ!」という脳内の声が戦っている。
まあ、自分は気分に応じてぼちぼちやっていくだろう。

シリーズについては、この機に未読巻を全部購入した。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?