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自宅を建てる-05 家の大きさ

はい、しおやです。

現場はようやく基礎が9割方できてきて、家の大きさが想像しやすくなってきました。

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少しづつ建物の話に入っていきます!

家の大きさ

まずどれくらいの大きさの家にするかですが、同時にこの敷地にどれくらいの大きさを作ることができるか、を考えました。

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敷地図に手書きで線を何度も引き、ときどきCADに落とし、きれいに作れて面積を確保できる形を模索しました。(上の図はあくまでイメージで、実際にはシャーペンで平面断面をひたすら書いていました。)
土地を買う前にも検討してしましたが、何度も可能性を探すスケッチをしました。大きさは工事費に直結しますので、バランスをとりながら検討する必要があります。

最低限の床面積は、住宅ローンのフラット35を使おうとしたときに70㎡の居住スペースが条件になりますので、それを一つの目安にしました。ちなみにマンションなどの共同住宅の場合は30㎡のようです。

以前、ホテル・旅館の設計を得意としている事務所にいたことがあり、ホテル・旅館の部屋を見たり考えたりしたため、50㎡程度のツインルームのようなシンプルでコンパクトな生活も考えましたが、70㎡はあった方が使い勝手、ローンや資産価値を考えると良いと考えました。
ちなみに50㎡は、銀行によってはローンを組むのに必要な面積であり、住宅ローン控除の必要面積でもあります。(ローン控除は改正で40㎡以上が対象になるそうです。)

三角形、傾斜地、敷地内の大木を残すこと、ブリッジを作るスペースを考えると、建築面積が35~40㎡程度、2階建てで延べ床面積が70~80㎡が適切に思いました。敷地面積が約120㎡なので、建築面積が35~40㎡程度で延べ床面積が70~80㎡だと建蔽率や容積率は余裕です。敷地の建蔽率は60%、容積率は200%でした。

ちなみに戸建て複層階の床面積は、同じ面積でもマンションと比べると階段が入るので同じ70~80㎡でもその分少し狭くなります。

2階建てか3階建てか

今回の条件で、3階建ても検討しました。

3階建てのメリット
1.景色が望める。
2.同じ床面積なら2階建てより接地面積が小さくなるので、基礎工事が小さくできる。
3.同じ建築面積(≒接地面積)なら、床面積を大きくできる。

3階建てのデメリット
1.同じ床面積であれば、コストが割高になる。
2.同じ床面積であれば、床面積に対する階段の比率が増える。
3.構造設計のレベルが上がる。
4.単位面積当たりの重量が重くなるので地盤強度が必要になる。
→強度が足りない場合は敷地には地盤改良が必要になります。今回は重機搬入が難しいこともあり、地盤改良も避けたい考えでした。
5.法規のからみも増える。

こういった点を考慮し、2階建てにすることにしました。用途地域、高さ制限的には3階建ても建てられる敷地でした。
3階建ては条件によっては採用するメリットがあると思いますので、メリットデメリットはケースバイケースです。

家の大きさから考えられるのは新築の醍醐味の一つです。

では次回「当初案」もお楽しみに!

これまでの話


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