過去作、見るのも見られるのも恥ずかしい問題。

生まれて初めて二次創作をしたジャンルが、当時の時点で放送終了から10年以上経過した作品でした。
新たに得られる情報に飢えて、飢えすぎて、二次創作に手を出したのが私の創作歴の始まりです。

順当に「二次創作するタイプのオタク」として成長した私は、様々なジャンルを通ってきました。
今でもハマっていた時のことを鮮明に思い出せるし、好きです。

大学生になった頃、pixivのアカウントを取得して、二次創作をネット上に公開するようになりました。

細々と活動していましたが、ありがたいことに結構たくさんの人に見ていただいて、閲覧とブックマークが伸びたり、すごく丁寧なファンレターをいただいたりしました。
今でもその作品のことは大切な思い出です。

です、が。

最近、その作品の２期が放送された影響か、過去の二次創作作品を見てもらえているようでして……。

Pixiv、「いいね」されると作者に通知が来る仕組みになっています。
ブックマークより頻繁に「いいね」通知が来て、すごくモチベーションがあがる良い仕組みです。

基本的には、やっぱり新しい作品のほうが人目に触れやすいですよね。
いいね通知も最近の作品のほうが多いです。

しかし、ちょこちょこ昔のジャンルの作品の通知が来ます。
見てもらえて嬉しいなー！　と思ったついでに、「懐かしいな」と自分の作品を読み返しに行くのが本当に容易で。

結果、10年も前に書いた作品を自分で読むわけですよ。
めちゃくちゃお恥ずかしい。

気に入ってくれた人に失礼かもしれないのですが、これが本当に恥ずかしくてですね。
今だってそれほどうまくなってはいないかもしれないですが、それでも10年です。多少の進歩はしているはずだし、なにより「書き上げてから時間がたつと余計な熱が冷めて粗に気づきやすい」んですよ。

説明はくどいのに描写は圧倒的に足りなかったり、視点の移動が激しすぎて軸がブレブレだったり、もう、ひどい。
それでも気に入ってくれる人がいるということは、表現以前の「テーマ」とか、そういう根幹の部分がウケてくれたのかな……。

「あまりにも昔の作品にいいねをつけるのはやめてくれ……！」
とかいうことではありません。評価をいただけるのは本当にありがたいことで、それがどんなに昔の作品だとしても、きっと作者は喜ぶと思います。
だって、本気で恥ずかしくて人目に触れたくないと思ったら、非公開でも削除でもいくらでもできてしまいますからね。

公開されている以上、見てもらいたくて置いてあるものです。
「見たよ！」の気持ちでボタン一つ押すのに、ためらう必要はないでしょう。

ただ、私が個人的に、過去作の至らなさと、それでも気に入ってくださる読者の方への感謝で「ｳﾜｧｧｧｱ！！（エスケープ）」になる……というだけのお話でした。