見出し画像

たんぽぽ 【詩】

オイラはその昔
未来のソーリといわれたものだが

(次の選挙が
 生きるか死ぬかの
 正念場)

独裁者
壊し屋
金の亡者
悪魔

いろいろいわれたもんだが
ほんとうはただの

お人好し
無能
アル中
疫病神

(自分が一番わかっている)

(追い上げられているな)

ここで負けたら只のサギ
水に落ちた豚

(ギリギリ逃げ切れるか)

澄まし顔の役人たちに尻を噛まれ

神輿は軽い方がいい、と

(ダイエットが必要だ)

三丁目の神輿は重すぎる

(実に見事な獅子の首)

この国に未来はあるのか

(BMIギリギリ)

東を見ても 西を見ても

(脂肪たっぷり)

これが最後のチャンス

(痩せたソクラテスよりも太ったナマズ)

オイラは酸辣湯麺が好き
二世のボンボンとは違う

(あの料亭は潰れたらしい)

毎日
駅前で吠えている
声を嗄らして吠えている
地盤が崩れはじめている
町内会の山車が倒壊する
イノチガケの夏祭
恐怖の大王の訪れも近い

来世はたんぽぽに

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?