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2019GW-常磐線で千葉に帰る旅(後)

↓前回はこちら 最後は一気に駆け抜けます

ただいまカントー

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鹿島から約2時間半、浜通り最大の都市・いわきにやってきた。乗り継ぐ列車までは30分ほどあるので、ここで昼食をとることにする。

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いわきに来ると必ず寄るのが、「半田屋」さん。仙台を拠点に展開している食堂チェーンだ。うまいし安いので、僕のようなビンボー人にとってはこんなコスパのいいお店は大変ありがたいものである。

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今年の年始、帰路の途中で食べたもの(去年のGWは撮り忘れた)。言っておくが、ご飯はこれで「小」。これだけあって合計でも600円には達していない。おなかいっぱいである。

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南口を見てみる。ここ10年ほどで再開発が進み、いわき駅の駅ビルも建て替えられた。

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さて、いろいろしているうちにちょうどいい時間になった。12時48分発の水戸行きに乗り、引き続き南を目指す。

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田んぼが広がる中、何か工事をしている。
コンクリートの橋脚のようなものが見えるから、新しい陸橋だろう。

……

……

はっ!!?

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いかん、完全に寝てしまっていた。

目を覚ませば、とっくに勿来の関は越え、ここは茨城県の高萩だ。
東京方面からやってきた普通列車はすべてここで折り返しとなり、30分に1本あったのがここより北は1時間に1本となる。
…こりゃ、あっという間に今回のレポは終わりそうだなあ…と執筆中の僕は考えたのだった(お腹いっぱいでこの区間はよく寝てしまうということを完全に失念していた)。

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まあ正直、海の見えるこの区間を撮り損ねたとなれば、しばらく見どころといえるものはない。
結局あのあと二度寝し、14時09分、勝田で下車した。そしてそこで、14時24分発の上野行きに乗り換える。この列車に乗ってしまえば、あとは都心まで一本で連れていってくれるのだから、楽なものである。

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勝田と水戸の間はそこそこの距離があり、その中間あたりで那珂川を渡る。
栃木と茨城を緩やかに流れており、那須岳を源流としている。

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右から、3月に乗った水郡線が合流してくると、茨城県の県都・水戸に着く。立ち食いそばのスタンドに「納豆そば」があるのが茨城らしい。次に訪れたときには食べてみたいものだ。

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Jヴィレッジの常設化に伴い、再び常磐線唯一の臨時駅となった偕楽園を通過。梅まつりが開かれる3月後半以外は、駅は長い眠りにつく。

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高浜を出てすぐ、恋瀬川を渡る。「恋」の字があてられているので、演歌のタイトルにもよく使われる。

東京に近づくにつれて、スカスカだった車内に少しずつお客さんが乗ってくる。土浦からは本格的に通勤エリアになり、乗車率も上がっていく。

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ひたち野うしくで、特急列車の通過待ち。この写真だとよく伝わらないが、ここを通過するときは駅がカーブ上にあるわりにスピードを出す。取手からいわきにかけては特急列車の本領が最もよく発揮できる区間となっており、時速130㎞でかっ飛ばすところも少なくない。

来たれり北の玄関口

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取手を出て利根川を渡り、7日ぶりに千葉県に戻ってきた。ここまで来たら、東京都心もそう遠くない。

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新京成線との乗換駅、松戸。ここから新京成線に乗って北習志野で乗り換えたら自宅に着けるのだが、それではやはり面白くないので、降りることなく先へ進む。

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江戸川を渡って東京都に入る。取手からは各駅停車の走る緩行線が加わり、綾瀬まで4本の線路が並ぶ複々線となっている。

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住宅が建て込んできた。小さい頃は「東京の真ん中の方(23区)は家よりもビルの方が多い」と思っていたが、それは新宿やら渋谷やらを見ての話で、足立区や荒川区、江戸川区などはむしろ住宅が多い(ちなみに僕は2年ほど江戸川区に住んでいた)。常磐線沿線の、三河島や北千住、金町などもそんな感じだ。

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左にカーブして京成線の下をくぐると、東北本線と合流。ほんの一瞬だが新幹線も見えた。日暮里を出ると、次は終点の上野だ。

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鹿島を出発してから7時間。北の玄関口・上野に、16時29分、やっとのことでたどり着いた。

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上野駅に来ると、必ずと言っていいほど地平ホームに寄る。小さいとき、常磐線に乗るのはきまってここ、上野駅の17番線から出る特急列車だった。
いつも乗っていた13時発の仙台行きスーパーひたちは、9年の時を経て、再び仙台行きのひたちとして走り出した。

と、昔を懐かしみながら17番線を端まで歩いていくと…、

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!?

久しぶりだなお前ぇ!(1か月ぶり)

3月末、仙台以来の「トランスイート四季島」だ。

2017年5月に走り出したときはずいぶんと話題になったもので、今も鉄道ファンのあこがれの的となっている。
…ただしその中で実際に乗れた人はごく少数であろう。いくらこんな豪華な列車とはいえ、1泊2日で最低でも30万円を優に超えると聞いただけで、乗る気が失せたのはきっと僕だけではないはず。

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ホーム先端から北を望む。

かつてはここから、仙台や青森、長野や新潟、そして札幌へ向かう長距離列車がひっきりなしに発着していた。
上野が始発駅ではない列車も増えたが、ここに立つと、始発駅だった全盛期の空気を感じ取ることができる。

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16時57分。
臨時特急「ときわ42号」の入線だ。
常磐線の特急のほとんどが品川発着となった現在も、わずかながら上野発着が残っており、多客時に運転される臨時列車の多くはそれだ。

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5分後の17時03分、少し遅れて上野止まりの普通列車もやってきた。こちらは定期列車で、常磐線の普通列車ではほとんどない地平ホームに着く列車だ。

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その寸前に、高架ホームの端っこ、12番線から快速電車が出発していった。
真下の15番線には高崎線で活躍する651系がいる。この並びもかつては常磐線で見ることができた。上野駅というのは、少しだけ周りの時間を戻してくれるらしい。

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651系が回送列車で出発するその一瞬、4本の列車が一枚の写真に収まる。
左の3列車はいずれも常磐線に関係がある。今は多客時の上野でしか見られない、なかなか貴重な並びだ。ここまで見届けることができて、もうお腹いっぱいである。
さて、そろそろ退散するとしようか。

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往路では上越新幹線が止まり、復路では山形新幹線が遅れる…。
あとで調べてみると、往路で通った奥羽本線の笹木野(福島の次の駅だ)で人身事故が起こっていたという。もし4月28日だったらどうなっていたか…。いずれにせよ、亡くなられた方のご冥福をお祈りする。

その後は東京まで山手線、そこから総武線の快速に乗り…、

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津田沼に着いたのは18時22分。

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乗車券に無効印を捺してもらい、JR線での旅はここで終了。

そこからは新京成と東葉高速を乗り継ぎ、

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スタート地点、八千代中央に戻ってきた。時刻はすでに19時をまわっていた。

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所要時間:9時間30分
移動距離:336.9㎞

<了>

【動画】
前編 https://www.nicovideo.jp/watch/sm37161282
後編 https://www.nicovideo.jp/watch/sm37349428


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