最近の読書

一昨年の夏に、僕は先生から
メルロ=ポンティをすすめられた。
その頃の僕は
教師が持つ集団全体への志向と子ども個人への志向のどちらが先立ってくるべきかというようなことを考えていたから、
「あくまで両義性を考えるなら一度読んでみなさい」
ということだった。

結局はパラパラ眺めて何もわかることがなく諦めたのだけれど、少し食い下がって現象学について調べた。
すると色々と出てきて、とりあえず木田元の『現象学』を読んでみようとしてみた。
しかしこれまた何にもわかることがなくて、ついには何も知ることなくその波は終わった。

はずだったのに、
僕の中でまた改めて現象学についてこれを一つのテーマに思考してみる必要性が生まれたから、一年越しのリベンジと思ってまた木田元を読んだらば、
なんと、理解できる!!

もちろん、とてつもなくゆっくりと一文字一文字吟味しつつ読まなくては、情報に頭がついていかないのだけれど、それでもその情報をきちんと自分に落とし込んで読み進めることができる。
読書をしていてここまで嬉しかったことはない。

この一年で僕が少しずつではあるが哲学の素養を身に付けられている実感が初めて持てたような気がした。
まぁ、僕が知りたいことに行き着くまでにはまだまだ道のりは長く、きちんと理解するためには色々と寄り道しもって進まなくてはならない果てしなさもある。でもだからこそ、長い時間をかけてこれを理解したいと思う自分もまた自覚さてれいるように思える。

地道に頑張ろう。

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