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カメラマンさんはいつだって偉大だ
君の明日の仕事は、カメラマンさんが気持ちよくシャッターを押せるようにすることだよ。
新卒時代はじめて編集者として現場に立ち会うときに、ボスにこんな風に言われたことがいまも忘れられません。
私のカメラマンさん好きは、ここから全てはじまってる。
※「カメラマンさん」じゃなくて「フォトグラファーさん」のほうが本当はいいのかもだけど、今回はカメラマンさんで統一します。
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今はライターが撮影もする案件が多いけど、紙媒体は特に、プロのカメラマンさんをアサインするのが当然のことで、いい写真を撮るためのサポートも編集者の大事なディレクション業務だったりする。
制作会社にいたド新人のころ、人手が足りないという理由で、私はありがたくもキャリアのあるカメラマンさんたちとたくさんお仕事をさせてもらった。
ボスが、仲良しのカメラマンさんに「ウチの山越をお願いしますね。」と伝えておいてくれて、現場では自分とカメラマンさん、どっちがディレクターなのか分からなくなるような事案が発生することも何度かあった(良くない良くない)。
いっぱいいっぱいになっている私を見かねて、カメラマンさんが「あのカット撮り忘れてない?」と聞いてくれたり、「意識がどっか行ってるけど大丈夫?w」とツッコんでフォローしてくれたり。
「このカメラマンさんが良い人!」とかじゃなくて、カメラマンさんはだいたい良い人だと思ってる。
ついでに、センスが良くて、やんちゃっぽい。
↑この件については後述する
なんなら、前の会社で初の新卒採用だった私の入社最終試験は「大御所カメラマンさんと仲良く飲み明かせるかどうか」だった(!)
あのときは新宿に突然ザ・ギョウカイジン!て感じのいけてるおじさま(カメラマンさん)が現れて、ボス(になる予定の制作会社社長)とわけも分からずワイワイしたなぁ。
現時点で自分がテニスサークルに入っててよかった瞬間第1位の出来事がこれ。
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冒頭の話に戻ると、私が前の会社で学んだ大事なことの一つが、カメラマンさんを大切にする方法だと思う。
カメラマンさんは、現場で大切にされないことがあったりする。
そもそも「カメラマンをアサインする予算が無いので、ライターが撮影してきてください」となる風潮が全てを物語っているけども。
他にもよく聞くのは、取材前の挨拶のときに、カメラマンさんはクライアントさんから名刺交換をしてもらえないとか。
でも、できあがる媒体の第一印象を左右するのは絵力(えぢから)だと思うんです。
写真がめちゃかっこよかったら興味持つじゃん。
文章の良さなんてパッと見で分かったもんじゃないぜ。
それについては↑でちょっと書いてみてます。
だから、カメラマンさんの存在はいつだって偉大だ。
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取材現場においての編集者・ライターは、クライアントさんから「ちゃんとしてる感」を求められる場合が多い。
ディレクションをしたりインタビューをするんだからそりゃそうなんだけど、一方で、カメラマンさんはいつだって自由で自然体で、クリエイティブな雰囲気をまとっている。センスがよくてやんちゃっぽいのはそういう理由。
で、カメラマンさんが撮る写真は、当たり前だけどライターが取材しながら撮らなきゃいけないモノとは全然ちがう。
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手間に見合ったギャラが出せなくて申し訳ないときもあるけど、カメラマンさんには現場でとにかく自由にのびのびクリエイティブ視点を発揮してほしいと心から思う。
絶対撮っておいてほしいカットはこちらから指定するから、使う使わないは置いておいて、何カットかは好きに撮ってくださいっていつも思う。
ただただ、カメラマンさんがいる現場が好きだっていう話でした。
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