フリーライターなんて基本「浮いてる」
きのう久しぶりに、新卒で就職した制作会社のときにものすごくお世話になっていた女性ライターさんと飲みに行った。
その(ライターとしての)先輩は25歳で独立していて、私よりも5歳年上の、ビジュアルも申し分ないすごく可愛い方なのです。
色恋ネタが不足することがなくって、普通よりもハードでビターな恋をしてたりするので、ついつい「最近はどうなんですか?」と聞きたくなってしまう。
私を初めて「しおりん」ってあだ名で呼んだのも、実はこの先輩だったりする。(26でしおりんはそろそろキツイけども)
そんな先輩に、独立してから2年経った今の心境を聞いてもらったりしながら、渋谷での夜は更けていった。
そして、2人でボトルワインを2本くらい空けたころに、自分の口からぽろっとこんな言葉が出た。
「フリーランスとして仕事してると、自分浮いてるなって思いません?」
ほんとに「言った」ってよりか「勝手に出てきた」言葉だったから、自分の深層にあった気持ちなんだと思う。たまにやってくる得体の知れない不安の正体をやっと言語化できた感じ。
フリーランスといえど、私は個人でもくもくと作業するよりも、会社に属している人たちとチームのように関わりながら働くのが好き。そんな中で「自分って変な人なのかも」と思うことがあるし、「山越さんて変わってますよね」と言われることもよくある。
要するに、自他共に認める浮き具合なのだ。
そんな背景から発せられた私の言葉に対する先輩の返事はというと、
「浮いてるし、それをどうにかしようとする必要はないと思う。私も浮いてる自覚あるけど、フリーランスなんてそんなものじゃない?」
と、こんな感じ。
語弊を恐れずに言うと、安定が求められるこんな時代に特に儲かるわけでもない「書く」っていう仕事を、しかも一人でやっていこうとしてるなんて確かに変人なのかもしれない。
すべてのフリーランスのライターさんがこれに該当するわけではないけど、少なくとも私たち2人は確実に変人だ。笑
新卒の頃に話を戻すと、制作会社時代のボスによく言われていた言葉があって。
「変人じゃない人なんて信用できない」
たしかに、あの人もかなりの変人だったもんなあ。
せめて、社会に適合できる変人で居続ける心がけだけはしておこうと思う。
「浮いてる」ことで出せる価値もあると思うんだけど、どうかな。
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