見出し画像

【HSPと私】それ、早く知りたかったよ!

小さい頃から不安や心配なことが多く、緊張しやすい子どもだった。
泊まりで行く小学校の高原学校や臨海学校では、どんなに楽しみにしていても毎回お腹が痛くなってしまうし、中学時代は医者からIBS(過敏性腸症候群)、起立性調節障害といわれ、大学に入ってからは皆と同じように勉強にバイトにと忙しくしていたら、気がついたら倒れて鬱病になっていた。

鬱病になった時は、高く積み上げた積み木が崩れるような感覚だった。
ある朝突然経験したことのないような頭痛で目覚め、鎮痛薬を飲んでも治らず起き上がることもままならない、泣き叫ぶほどの痛みだった。
痛みを自覚してすぐ、精神的にも、気力が全くない状態になっていることに気がつき、食べられない、眠れない、とにかくすべてのことが悲しい、などの症状も一気に押し寄せてきた。

その後寛解するものの、社会に出てからも適応障害で仕事に行けなくなったり、大なり小なりのストレス症状に苦しんできた。

今思えばこれらは全部HSPの気質を無視して周りに馴染もうとしたり、適応しようとして頑張りすぎた結果だったといえる。

HSPという言葉が世に出て話題になったことで、私はなんだか自分の居場所が与えられたような気がしてほっとした気持ちになった。
なんと日本人の5人に1人はHSP気質を持っているらしい。
え、仲間沢山いるじゃん!って。別に隠すことも恥ずかしがることもないのかもって。

HSPという言葉がもし昔から存在していたら。
繊細で敏感、刺激に弱い気質を持つが人いて、それに自分が当てはまるともし知っていたら。
みんなと同じようにならないと、と無理して身体を壊すこともなかったのかもしれない。
そして、その自分の気質を否定したり、変えようとしたり、隠さなきゃと必死にならなくて済んだのかもしれない。

とはいっても「私はHSPだから」という言葉を枕詞のように使って、仕事をサボったり、やらないといけないことをやらない言い訳にしたくはない。自分の心地よい仕事環境を作りつつ、その中でできるチャレンジはしていきたいと思っている。

自分の生きやすい最適な環境を求めて試行錯誤していけるのもきっとHSP。
心地よく、幸せになることには貪欲に生きて行こうと思う。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?