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幸せだ、と気づく力

少し前に、ミニマリストである佐々木典士さんの本を読み、ここでも感想を書き留めた。このなかで紹介されていた本を読んだのだが、かなりよかったのでご紹介したい。

神さまとのおしゃべり (サンマーク文庫) さとう みつろう https://www.amazon.co.jp/dp/4763160966/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_mt6QDbWCQ1ESQ 

最初は、その怪しげなタイトルとイラストに警戒心が芽生えたけれど、(しかもめちゃくちゃ分厚い!)
佐々木さんのおすすめだし、何よりすっごく読みやすいから
ということで毎朝の通勤電車で読み進めた。

本当に読んでよかった!!!!!!!!!!

著者の”みつろう”さんと、みつろうさんの元に突如現れた”神さま”との面白おかしい会話を通じて
「みんな幸せになりたいっていうけど、幸せって何?」
を考えていくのだが、そもそもの入りが衝撃的だ。

神さま お前はすでに幸せじゃ。なぜなら、お前の願いは1つ残らず全て
    目前に叶っておる。

え?!そんな身も蓋もない!!

同じ混乱を味わった方はぜひ本書を一読してほしい。
幸せだと気づけるから。
(ちなみに、この本のいいところは、こちらのリアクションをきちんと”みつろう”で拾ってくれるところ。神さまとみつろうの掛け合いがかなり秀逸だ)

この本を通じて、がつんと心に響いたのは
「幸せになりたい と願っているうちは、一生幸せになれない」
ということ。

ロジックは単純だ。
”ある”という状態は”ない”という状態が起きないと作り出せないから。
つまり一度”幸せでない”にならないと、”幸せである”にはならない。

不幸である状態で、幸福をずっと追いかける
青い鳥を一生かけて追い続けて死ぬことになる。
でもこれ、たぶん人間のほとんどの人がやっている。

じゃあどうしたらいいのか。これもまた簡単だ。
「すでに 幸せだ と気づく」これだけ。

いやいやいや、だから!幸せじゃないから困ってるの!
ってツッコミを入れた方。気持ちはめちゃくちゃわかる。

でも、例えば今、このnoteを読んでいるというのは、あなたが「読みたい」と願って、それが叶ったということ。
この願いが叶うには、インターネット環境があり、見るための端末があるから。そして眺める時間があなたにあるから。

人はつい”不幸の理由探し”をしてしまう。
仕事が忙しくてつらい。苦しい。不幸だ。
でも、その仕事に就こうとあなたは努力したはず。
理由は千差万別。「別に仕事内容に興味あったわけじゃなくて、お金を稼ぎたかったから」だとしても、その願いは叶っているのだ。

そんな訳でここ数日、”幸せの理由探し”をひたすらしているのだが、そのなかで気づいたことがある。

それは
身の回りにある 環境 モノ 人 すべては、自分が選び取ったからであり、その選択に責任を持つべきだ 
ということ。

例えば、このnoteを書くのに使用しているパソコン。
大学時代に買ったMacBook Pro。
学生時代は、学校がMacの環境だったために購入したのだが
社会に出るとWindowsの世の中。互換性の問題で困ることも多い。
職場で仕事を通じて覚えたショートカットキーが違うのも面倒のひとつ。

ここで「あ〜もう、なんでMacなの」と思うのは簡単だが
そもそもこのパソコンを選んで手に入れたのは私の願い。
そして今も所有しているのも、やはり私の願い。

多少の何かがあっても、こうして私の願いを叶えてくれているパソコンに
何一つ罪はない訳だ。

心にふと湧いた”不幸の理由”について、落ち着いて考察してみてほしい。
そもそもは、あなたの選択(願い)によるものじゃないだろうか?
だとしたら、それは不幸の理由にそもそもなり得ない。
「いや、でも選択を間違えちゃったんだよね」という言い訳をしたい場合もあると思うけれど、それは「その選択が間違い と気づくことができた」と捉えるのが正解だと思う。


そもそものそもそも。
幸せに生きることがすべてではないとも思っている。
不幸を楽しみたい という人もいるのかもしれない。それもいいと思う。

ただ、多くの人は”幸せになりたい”って考えているんじゃないかな?
そんな人にぜひ手にとって欲しい1冊でした。

ちなみに著者のアメブロもあるので、参考までに。
https://ameblo.jp/mitsulow/



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