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【ギター20時間チャレンジ】 まったくの初心者がギターを20時間練習したら?

こんにちは。
突然ですが、この春からギターをはじめました。

そして、単に練習するだけでは続けられるか自信がなかったので、ひとつ小さな目標を設けることにしました。

その目標とは、

まったくの初心者からギターを20時間練習して、簡単な曲を1曲弾けるようになること

です。

なぜ20時間? ~チャレンジの背景~

私はもともと新しいことにチャレンジすることが好きで、これまでにも自分がやりたいと思ったことはできるだけチャレンジしてきました。

しかし、以前からやりたいと思いつつ手をつけられていなかったものが一つありました。それがギターでした。

ギターをやりたいと思った理由はいくつかあります。好きな曲によく使われているし(大概の曲に使われていますが)、伴奏もつけられるし、持ち運びにも便利だし……と挙げるとキリはないのですが、やっぱり単純に音色が好きというのが理由として一番大きいです。

その一方で、なんだかんだ言い訳をして手をつけるのを先延ばしにしてきました。「時間がない」「それどころじゃない」「いつかきっかけが来るだろう」……。そんな風に考えて、いつか来るであろう「きっかけ」を待っていました。

しかし、30年以上生きてきてそのきっかけは訪れませんでした。

そんななか、子育てがはじまり、2児の母になりました。子育てはそれ自体が大きなチャレンジです。子どもたちといると発見や学びの連続で、毎日がとても充実しています。

しかし同時に、日々の生活に忙殺されそうになる瞬間もあります。

「もう前みたいに、新しいことにゼロからチャレンジするのは当面無理かも……」

そんなふうに感じていたある日、数年前に観たあるTED Talkのことをふと思いだしました。

これは作家のJosh Kaufmanさんという方のプレゼンテーションなのですが、このなかで彼は、

「ゼロから何か新しいことを学ぶために必要な時間はたった20時間」

と主張されています。

よく、「何か新しいスキルを身につけるには一万時間の練習時間が必要」という説を聞いたことがある方もいるかもしれません。一万時間というとかなり途方もない時間に思われますすが、Kaufmanさんによれば、これはあくまでアスリートなどその道のプロと呼ばれるような人たちが練習に費やしてきた時間を指すそうです。

しかし私はプロのギタリストになりたいわけではありません。ふつうに趣味で楽しめるようになりたいというのが動機です。強いていえば、いつか子どもたちと一緒に歌えるようになりたいというささやかな目標があります。

そんなふうに、そこまで高いレベルを目指していない場合(私のように趣味や生活に活かしたい等)、もっと短時間で目標に到達できると同氏は仰っています。

つまり、

ゼロからそこそこ何かができるくらいのレベルに到達するまでには、約20時間あればいい

というのがKaufmanさんの主張です。

そしてプレゼンテーションの最後で、ご自身がウクレレをゼロから20時間練習した成果を披露し、この説を実証されていました。(とてもおすすめのプレゼンテーションなので、くわしくは動画をご覧ください)

いざチャレンジ

これをあらためて見返して、私は大きな希望を得ました。

20時間くらいなら、期間をかければいつか達成できるかもしれない。その先に、ギターを弾けるようになった人生があれば……と思うと、純粋にワクワクしました。

そこで、日本へ一時帰国したときに近所の島村楽器へ駆け込み、念願のYAMAHAのサイレントギターをゲットしました。

YAMAHA SLG200S。子どもが寝ている間にも練習できておすすめです

そして、このギターを20時間練習して一曲弾き語りできるようになりたいという目標にむけてチャレンジをはじめました。

その成果がこちらです。

結論からいうと、わりとたどたどしい感じではありますが、一応好きな曲を一曲弾けるようになりました。動画のなかでは、くわしい練習方法やふだんの練習風景などもお見せしています。

このチャレンジから感じたこと

このチャレンジをしてみて分かったことは、ギターの演奏など技能系の分野で、かつそこまで高いレベルを目指さない場合、たしかに20時間もあれば一応は形になるということです。

もちろん20時間で上手くはならないし、Youtubeで不特定多数の方にお見せするようなレベルの演奏でもないと思っています。しかし、個人的な感覚としては初心者の入口にようやく立てたような感じでいます。その記念と報告を兼ねて、上の動画を公開してみました。

何事も1から100に行くことは練習を積み重ねればある程度のところまでは行けるかもしません。100まで行けなくても、10なり50に行くことは、時間さえかければ不可能ではないと思います。でも、この最初の「0から1」の部分が一番難しいところではないでしょうか。技術的にもそうですが、精神的に難しい。以前の私は、この不確かさが怖くてはじめる前から挫折してしまうパターンがありました。

でも、この「0から1の壁」が20時間で超えられるかもしれないというのは私にとってひとつの希望になりました。そして今回このチャレンジにより、私自身そのことをひとつ実証できたかなと思っています。

これから新たなチャレンジに踏み出される方へ

最後に、私の好きな言葉をシェアして締めくくりたいと思います。

If a thing is worth doing, it is worth doing badly.
拙訳:やる価値があることは、たとえ下手でもやる価値がある

Gilbert Keith Chesterton

チャレンジ中は、この言葉に何度も励まされました。これから新しいチャレンジをはじめられるあなたへ、私からこの言葉を贈ります。

20時間という時間を細かく分割すると、たとえば一日に10分使えれば約4〜5ヶ月で達成できる計算です。もし一日30分捻出できたら1ヶ月半もかかりません。その先に少し新しい人生が待っていたらと思うと、なんだかワクワクしますね。

あなたなら、その20時間をどんなことに使いますか?


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