夏の日差しとココア

傾いてもなおじりじりと照りつける太陽と
もわっとした空気。

自販機で買ったココアを一口飲んだら、
ぶわっと高校生の時の懐かしい感覚がよみがえった。

リプトンティー、いちごオレ、ココア。
缶じゃなく、ペットボトルじゃなく、パックジュースにストローが定番だった。
学校で飲み物が買える特別感。
教室で飲んでいても怒られない。
高校生になったんだなーって感じた。

あの頃は自己卑下の塊で、陽キャの人達が怖くて(笑)
もし、クラスで目立つあの子も、勉強ができるあの子も、話が上手なあの子も、「実はみんなそんなに変わらない」ってことがわかっていたら、
「うまく話せない」と私が思っている時、相手も同じことを考えていたかもしれないと知っていたら、
もっと楽に楽しく学生生活送れたのかなー
もっと友達として話してみたかったなーって、
苦い後悔が浮かんでくることもある。
でもま、あの時はあの時で必死だったもんな。

後悔や切なさと一緒に思い出す高校時代だけど、
たくさんの特別だったものが私の中に眠っているのを感じた夏の午後。

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