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わたしの2年間のできごと

先日、2年間勤めた勤務先を退職しました。

新卒で入社した勤め先。福祉系のお仕事。保育士。

トイレに行く暇もない時がある。
大人になれきれない数人の大人から理不尽な怒りをぶつけられることもしばしば。
残業代は出ない。
やることはたくさん。
そして低賃金。(もっと給料上げてくれ〜!笑)
ただ子どもと遊んでいるだけの仕事じゃない。


2021年3月。不安がたくさんだった研修期間。
本当にわたしは保育士に向いているのか、たくさん悩みました。

2021年4月。初日の帰り道は、何もできない動けない自分がとてつもなく悔しくて、園を出てからすぐに泣いてしまいました。
何も分からないのは、当たり前のことだけど、その当たり前が通用しない環境と、
できないことが悔しい自分。

家に帰ってからもご飯を食べながら泣いて。だけど、すぐに「やるしかない」と気持ちが切り替わって…。

勤務三日目には、保育園の洗礼を受けて熱を出してしまったけれど…笑

それでもなんとか、わたしのペースで少しずつ少しずつ、仕事に慣れて。
子どもたちともだんだんと信頼関係ができていって、信頼関係ができるからこそ大変なこともあったけれど、かわいいという気持ちがもっともっと強くなって。
なんとなく、わたしの中でも「自分から動けるようになった」という実感があって、楽しいと思えるようになりました。

保育士になって、子ども時代の楽しかったことをまた楽しめたことが、わたしにとってすごく楽しかったことの一つ。

四葉のクローバーを子どもたちと一緒に探したこと。
ありや幼虫を見つけて喜んだこと。
年長さんと、全力で鬼ごっこをしたこと。
折り紙の本を読んで、「むずかしいね」なんて話をしながら子どもたちと折り紙を折ったこと。
砂で泥団子や、お料理を作ったこと。

大人になっても、心の中には少しだけまだまだ子どもの私がいて。
大人になっても、鬼ごっこはしたいし、坂を駆け上りたい。ドッジボールだってしたいし、道端の四葉のクローバーだって見つけたい。
だけど、どこかで「大人」がそれをするのは恥ずかしいと思っている自分もいて。

だからこそ、わたしの中の子どものわたしを解放させて、その子どものわたしの目線で子どもたちと遊びを心から楽しめたことは本当に幸せな時間だったなと思います。


そして、最終日。迎えにきた保護者の方ともお話をした時に、泣いて下さる保護者の方もいて
「来年は、先生に子どものクラスをもって欲しかったのに、寂しいよ」
「先生がいてくれるだけで、朝子どもが泣いていても安心して預けられたんだよ」
なんて、素敵な言葉ももらえて。
一緒に働いていた先生たちからも
「いなくなる実感が湧かない」「もっと一緒にお仕事したかった」と、泣きながら伝えてくれたり。

何度も何度も、向いてない、楽しくない、辛いと思うことはあったけれど、その全てが報われた気がしました。
可愛くて無邪気で綺麗な子どもたちの笑顔と姿、そして温かい保護者も方達と先生方。
理不尽なことも、嫌なことも、大変だった事もあったけど、保育士って楽しくていい仕事だなと、退職した今は思います。

退職した理由は、嫌だから大変だからじゃなく、わたしの理由。前に進む理由でした。
一人暮らしをしたい、そして遠くに住む未来を考えている彼の近くに行きたい。
少しずつほんの少しずつですが、前に進んでいるのが今、4月のわたし。

この2年間の感じたことといろんな思いと、経験と、そして温かい優しさに触れることのできた幸せを糧に、無理せず未来へ進んでいきたいです🌸



最後に、わたしの好きな言葉。短大を卒業するとき、先生がくれた言葉を紹介します。

これから皆さんは それぞれ新たな人生を歩みます
喜びと不安が幾度となく交差するでしょう
前者は蓄積 後者は上書き
で はりきってください


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